ジャニオタ、巨人戦に行く

ドラマ「弱くても勝てます」で野球部員役を熱演中な裕翔くんですが、先週土曜深夜の番宣番組内でこのような衝撃的なお知らせがありました。4月18日のプロ野球巨人中日戦で、裕翔くんが始球式をするというのです。
まじか!!??なんで裕翔くん!!??ピッチャー役でもないのに!!??野球経験もないのに!!??二宮くんでも福士くんでもなくなぜ裕翔くん!!??しかも始球式ってそれ普通の野球好きの人が集まる普通の試合でしょ??そんなアゥエーな場所で??神聖なるマウンド的なところから??投げるとか???
よくわからんが大事件すぎる!!!!
報せを受けてパニックになりました。
てゆうか、行くしか…!!!!
チケット求めて捜索を開始するのに時間はかかりませんでした。だがしかし、わたしは番宣番組も見ずに寝たうえ翌日昼過ぎまで寝呆けていたので報せを知ったのは発表されてからだいぶ経った後でした。各プレイガイドを見たらどこもチケットはソールドアウト。5万人も入る会場で平日の試合なんだからチケットなんてむしろ余ってるんじゃないかと思ったら大間違いでした。さすが巨人軍はちげーな人気あんだなと感心しつつ調べていたら、どうやらこの日は「橙魂2014」なる、来場者全員に球団創設80周年記念のオレンジのレプリカユニフォームが配られるというイベントの日。それもあって人気らしいのです。
え、そんな本気のジャイアンツファンが集まる日なの…???そんな観衆が見つめる中で裕翔くん投げるの???
裕翔くんの立つ舞台のでかさに頭がくらっとしました。
とりあえずソールドアウトだったので一旦は行くのは諦めたのですが、数日後にプレイガイドをのぞいたら空席が出ていたので(発券流れ的なことなのでしょう)いそいそとチケットをゲトったのでした。
というわけで、その試合に今日行ってきました。
プロ野球の試合についぞ行ったことがないため大いに戸惑いながら東京ドームへ向かいました。いつもジャニーズのコンサートで行く東京ドームとは集う人々の顔触れがまったく違っていてまず戸惑います。男性ばかりかと思いきや、わりと女性も多く、年配の方から家族連れから会社帰りのサラリーマンまで多種多様な人々が集まる場所でした。その多種多様な人々が、3塁側の中日応援席以外はほとんど配られたレプリカユニフォームを着ていきます。試合開始が近づくにつれだんだんとユニフォームのオレンジ色に染まっていく客席。「こ、こわい…」と思いつつ席について始球式を待ちました。
開始前直前までは、それほど場内に緊迫感はなかったのですが、国歌斉唱が始まると一気に厳粛なムードになりました。その後、監督同士の登板表交換という儀式があり、そこでも緊張感は高まります。その後「巨人側ナインが守備につきます」とアナウンスされると客席は一気に盛り上がります。選手たちが守備位置につく時にサインボールを客席に投げ入れるパフォーマンスがあって「コンサートみたいだな。てゆうかこれを模しているのか」と妙な感慨を抱きましたが、とにかく一気に盛り上がります。早く試合を見たいという期待感がドーム内に充満していきます。
そんな空気感の中行われるわけです、始球式。期待感に胸を膨らませた数万の観衆が、マウンド一点を見つめています。緊張感しかありません。あの中でマウンドに立つとか、本当に緊張の極みだと思います。裕翔くんの登板を待つわたしが緊張で吐きそうになりました。
しかし、始まる前も特にドラマの宣伝映像なども流れなかったので、ほとんどのお客さんは裕翔くんが始球式をすることは知りません。そして突然流れる「始球式を行うのは、Hey!Say!JUMPの中島裕翔さんです」というアナウンス。それに対し、特になんの反応も示さない客席。わたしの前にいた女子二人が「誰だって?」「へいせいじゃんぷだって」「へー」という会話をしていましたが、全体的にそんなかんじでした。歓迎されないわけでもないけど、ウエルカムでもない、そんな空気です。
そこで登場される裕翔くん。ドラマで着用している城徳高校の白いユニフォームをお召しです。
かっこいい。
かっこいい。
そしてかっこいい。
ドームの天井席から見てもかっこいいことがわかります。かっこいいというか輝いています。白く発光しているかのようです。帽子を取ってベンチと客席におじぎをしてからマウンドに向かう裕翔くん。爽やかすぎます。裕翔くんからあふれ出る清涼感がドームに吹き抜けます。
そして投球。
裕翔くんの手から投げ放たれたボールは緩く弧を描きながらも、ちゃんとキャッチャーが構えた場所へと収まりました。
ストライク!!!!!
その投球を見て、静かだった客席が「おおおおおおお!!!」と沸きました。「あいつ、意外とやるじゃん」という空気になりました。この客席の歓声が本当にうれしかったです。野球ファンには知名度の低い裕翔くんが、その投球で客を沸かせたのです。
かっこいい
かっこいい
そしてかっこいい
本当にかっこよかった!!!!この一瞬の投球のために行ったかいがあった!!!!あの緊迫感の中でちゃんと結果出せる裕翔くんまじかっこいい!!!!!
成功した裕翔くんはマウンドから去りますが、マウンドとバッターボックスの間でキャッチャーの方と握手をし、何やら顔を寄せ合ってお話していました。この様子が本当にかわいらしかった!!!後で聞いた野球中継の副音声によるとキャッチャーの方は「ナイスボール」と言っていたそうです。いい方ですね!てゆうか、このキャッチャーの小林選手イケメンルーキーとして有名な方らしいです。イケメン捕手とのバッテリー、眼福でございました。
そしてベンチサイドでまた帽子を取って礼をして(ジャビットとグータッチしていたようですが肉眼ではわからなかった)グラウンドを後にした裕翔くん。最初から最後まで真面目で爽やかで、ドームを吹き抜ける清涼な風のようでした。
という感じで始球式は無事終わりました。
実質的には1分程度であったでしょうが、本当に大事件でした。始球式って、よく芸能ニュースで見ますが、芸能人の方だと経験のある人でもあらぬ方向にすっぽ抜けたり、キャッチャーまで届かずワンバンしてたりするものです。きっとあの場だと、いつもの通りに投げることすら難しいんだと思います。普段はできる人でもそうなら、野球経験のない裕翔くんには尚更難しいはずです。しかし、ドラマを代表してきてて、しかも野球がうまい役をやっている以上、成功することが求められます。自称「メンタルが弱い」裕翔くんには計り知れないプレッシャーがかかっていたはずです。その中で、ちゃんと成功させたということは、難しい課題をクリアしたということです。きっとものすごく練習したのでしょう。その努力が忍ばれます。そしてそれをきっちりと本番で見せる精神力。素晴らしいです。大きな課題に挑んで、全力でそれを成し遂げたのです。
かっこいい裕翔くんが、いつにも増して力強く見えました。その姿を見ることができて良かったです。


その後の試合も見ました。ドームでプロ野球を見るのは初めてなので(小学生の時に行ったことはあるのですがほぼ記憶にない)、いろいろなことが新鮮でした。「東京ドーム=コンサート会場」という図式しかなかったので、「そうか、ここって本来は野球やるところなのか…!!!」という当たり前のことに改めて気付きました。コンサートだったらイマイチな場所である天井席もグランド全体が見渡せてなかなか良いところです。コンサートだったらバクステの位置であるところがマウンドで、そうか客席はここを重点的に見るように作られているのか、じゃあ外野側にメインステ作ったらそら見にくいわな、と妙に納得しました。いつもはグッズ売ってる売店も多種多様な食べ物飲み物を売っているしお店の数も多くて、そこだけでもお祭り感があっておもしろかったです。お弁当やおつまみ食べて、かわいいお姉さんが注いでくれるビール飲んで、みんなで声出して応援してそれを含めたエンタメとして野球があるんですね。野球というスポーツと、それをやる場所としての球場についての理解が深まりました。というか、今までいかに知らなかったかを知りました。
野球ファンのリアルを感じられたのも非常におもしろかったです。その中でも胸熱なことがありました。8回と9回の間に場内モニターで「弱くても勝てます」の予告編の映像が流れたのですが、それを見て後ろの席のおっさんが連れの人に「このドラマ見てる?面白いよ。野球部の話なの」って話していたのです。あのドラマをリアル野球好きのおっさんも見ていて、それをおもしろいと思っている!しかも野球好き仲間に薦めている!!その事実に感動しました。野球好きな人がが見ておもしろいと思えるって、素晴らしいことではないですか!!!そう思ってもらえているのに触れることができて本当に嬉しかったです。
それにしても、半沢もおっさん受けの異常にいいドラマだったし、それに続き「弱くても勝てます」もおっさん受けが良いとは。おっさん受けのいいドラマに続けざまに出る裕翔くんかっこよすぎます。きっとドラマ見てるおっさん達は裕翔くんの名前を覚えてないだろうけど、でも確実に「弱々しそうに見えて芯のある好青年」として刷り込まれているはずです!そう思うと感動します。その刷り込みは絶対後々いきてくるはず。
そんな嬉しい気分で試合を見て、巨人勝利でゲームセット。裕翔くんの球を受けてくれたイケメン捕手の小林選手がヒーローインタビューを受けていました。それを見つつドームを後にしました。
いやはやおもしろい体験でした。
リアルタイムでは聞けませんでしたが、裕翔くんは試合の中継番組に副音声で出演されていました。それを帰宅後チェックしてまた感涙。始球式の緊張感から解き放たれた裕翔くんがまじできゃわゆい。亀梨くんという兄貴にして野球通の先輩と一緒なこともあり、完全に弟モードな裕翔くんが本当にきゃわゆい。声色だけでわかるきゃわゆさ。中継で映ったお姿もきゃわゆい。きゃわゆいしかない中継席。始球式での凛々しさからの振り幅がやばい。きゃわゆい。裕翔くんに「今のホームラン見た?」と問いかける亀梨くんもきゃわゆい。野ブタの時に裕翔くんが菓子袋持ってきてた話を出すのもきゃわゆい。亀梨くんの中で裕翔くんは永遠に小学生の弟。そんな扱いを受けてどんどんあどけないモードに入っていく裕翔くんきゃわゆい。
始球式の凛々しい裕翔くんと、中継席のラブリーな裕翔くん。1日でいろんな裕翔くんが楽しめて大満足です。
ありがとう、始球式。ありがとう、日テレ。ありがとう、読売巨人軍!!!!(生まれて初めて巨人軍に感謝した)