弱くても勝てます#2

弱くても勝てます、2話が放送されました。
これは本当にいいドラマですね!!!!!!!!
1話もおもしろかったですが、よりいっそう説教は理屈っぽくなり、テンポが良くなり、部員それぞれのキャラクターも出てきてさらにおもしろくなっていました。ジェットコースター的にめくめるめく展開があるわけではないですが、かなりさくさくとしたスピード感で進みます。通勤快速くらいのスピード感。恋の話もいじめの話も、変にもったいつけないので見ていて小気味いいです。それでいて、肝心のやり取りは表情をじっくり見せながら丁寧に進む。その緩急のバランスもとてもいい。
そしてこのドラマ、映像が本当にきれい。後ろに海が広がるそのロケーションからして最高に美しいですが、それを本当にうまく生かした映像で、キャストの瑞々しさを引き立てています。屋外撮影も多く、陽の光に照らされる若者たちの顔は誰もとても爽やかに映ります。
2話は裕翔くん演じる白尾くんがメインの回で、冒頭から白尾くんのランニング姿で出てきます。もうその姿の爽やかなことといったら!!!それだけで胸いっぱいですが、それだけでは済まない美しい場面の数々。海の見える屋上で素振りとか、そのシチュエーション考えた人天才すぎます。
そして白尾くんの懊悩がじっくりと描かれていました。恋にも野球にも一本気な白尾くん。夢はメジャーリーガー。一本気が常軌を逸していてます。クレイジーです。美しくてクレイジー。最高のキャラです。過剰な真面目さが周囲との軋轢を生む様子は、裕翔くんのキャラクターとも重なります。一本気すぎるがゆえに野球に関しては高圧的な態度を取りますが、それが野球への情熱ゆえのことだとわかっているから周囲にも愛されます。そういう不器用なキャラクターを、裕翔くんが丁寧に演じていて胸に迫ってきます。裕翔くんだけど裕翔くんじゃないせつない表情にぐっときました。
今回の大きな軸が白尾くんと青志先生の対立だったので、ふたりの場面がたくさん出てきます。二宮くんは本当に青志先生というキャラクターにはまっています。頭がよくて理屈っぽくて、秘めた情熱があって、優しいけれど接し方はドライ。青志という人がしっかりとそこに存在している感じがします。その二宮くんとがっつりと対等にやり合うわけです。その構図に本当に胸が熱くなりました。きらめく陽の光の下で、裕翔くんはしっかりと二宮くんと渡り合っていたと思います。先輩に全力でぶつかっていくその姿がまぶしかったです。
裕翔くん的見どころ満載にして、話もきれいにまとまっていて、見ていてとても幸せでした。好きな子が出てるドラマがおもしろいとはなんと素晴らしいことでしょう!!!

  • ドラマ冒頭から、白いユニフォームでバットを背負い坂道をランニングする裕翔くん、いや白尾くんの姿が。
  • 爽やかすぎる。
  • 裕翔くんの姿が引いていって、裕翔くんの向こうに坂道から見た町の全景が映し出されるカメラワークが秀逸。
  • 爽やかすぎる。朝の瑞々しさが伝わってくる。
  • ビルの屋上で青志先生と会う白尾くん。水面がきらめく海が広がる、このロケーション最高。風が吹き、カモメが鳴く、美しすぎる情景。ここで青志先生と白尾くんがいるだけで物語が生まれている。
  • 「人は社会的な生物だから、手っ取り早く目を覚ますには人前に出るのが一番だ」と屋上に来た理由を説明する青志。何のことはない世間話にこの理論付け。2話にきて、青志の理屈っぽさがより強調されてきている。
  • そして陽光の元、バットを掲げる白尾くん。
  • 逆光で映し出されるバットを構えた裕翔くんの横顔。美しすぎる!!!!!!!絵画のようだ!!!!!!最高すぎる!!!!!
  • もうこのシーンだけでお腹いっぱいでございます。
  • ドへたくそな他の野球部員たちの練習風景「おまえら、何部だ?」に対し「野球部です」とマジレスする部員たち。この答えおもしろい。そんなこと聞いてねーよという答えをまじめに返すところから、頭はいいけど空気読めない感が漂ってくる。
  • 進路調査に「メジャーリーガー」とデカデカと書く白尾くん。
  • やばい、白尾くん、頭おかしい。
  • 「本気です。今学期から勉強もやめました」と宣言する白尾くん。
  • やばい、白尾くん、頭おかしい。
  • しかし、個人の進路に関することをなぜクラスのHRで話し合うのか。
  • 白尾くんを中心に世界が回ってるからですねそうですね。
  • かなたくんが安定のコメディリリーフ。目立ちたがり屋なのに存在感がないというキャラクターがはまりすぎている。
  • 「それでも甲子園には行きます」と高らかに宣言する白尾くん。白尾くん、やばい。甲子園に行きたいのは恋心ゆえなわけだが、本気の目がやばい。
  • 野球部ミーティング。フィジカルやメンタルを考えてポジションを決める白尾くん。権力が絶大すぎる。「こいつらはまだまだ体力作りが必要です」「こいつら特にここが優れてるってとこがひとつも見当たらないんです」とナチュラルに部員を罵倒。ジャイアンすぎる。さすが剛というジャイアンを彷彿とさせるお名前を持つだけある。
  • ジャイアンだけど、みんなそれに従うのは、白尾くんを中心に世界が回ってるからですねわかります。
  • 専制君主的なふるまいをしてても、裕翔くんの爽やかな風貌かつ、にじみ出る上品さと生来の人の良さで横暴に見えない。このあたりのバランスが絶妙。
  • 勉強の時間のため帰る樫山くん。おのおののキャラが出てきていいかんじですね!
  • ポジション決めについて話す青志と白尾くん。屋上のシーンは本当に映像が美しい。美しさで胸が潰れそうになる。
  • セリフの応酬というより、青志と白尾くんのそれぞれの表情で微妙な心情を見せるシーン。二宮くんの抑えた演技と、それにガツッと絡む裕翔くんという図に胸が熱くなる。
  • ポジション決め。「投げ方が安定してる/そこそこ安定してる/それ以外」でランク分け(これ原作まんまだけど実際に見るとひどい分け方だ)。ポジションを発表するともったいつけて(心拍音まで入れて)おいて「ピッチャー内野外野」と、ざっくり決める。ずこーー。このテンポ感いい。
  • お昼食べながら話し合う野球部。仲いいね。かわいいね。白尾くんプロテイン飲んでる本気すぎる。
  • 「監督にはおれが言う」と、やっぱりジャイアンな白尾くん。
  • ミーティング。おまえらから、「は」じゃなく「が」が聞きたい、と熱弁する青志。このくだり、ほとんど二宮くんのひとり芝居。この理屈っぽい説教でこれだけ見せられるのさすが二宮くん。説得力が半端ない。二宮くんの正しい使い方だよなあ。
  • 江波戸くんキャッチャー立候補に不服な白尾くん。でもこれも勝ちたいゆえなんだよね。
  • 普通になりたい白尾くんと普通以下でいいという白尾くんの対立。「参ったな」って、その言い方かっこよすぎますし。
  • 校舎の外に出て走る白尾くん。もう、この走ってる全身のショットが美しすぎる。光を浴びて走るときらめきが増す。
  • 記者に呼び止められる白尾くん。このシーン、陽の光で髪や鼻の影が顔に落ちて本当にきれい。問い詰められて目線が泳ぐその一瞬一瞬の表情が麗しい。
  • 白尾くんに「変な妄想はやめてください!」と言われると「すみません!!!!」て謝りたくなる。毎日変な妄想ばかりしているオタクですみません。
  • 青志が野球部にノックやっては罵倒するシーン。二宮くんの外見だから、罵倒してもきゃんきゃん吠えてるだけでそんな怖くない。いいバランス。
  • 岡留にいじめられてた江波戸くん。このあたり、張った伏線をあんまり引っ張らないのでもどかしくない。
  • 江波戸くんのすぐ反省しちゃうキャラクターかわいい。青志が「いちいち思い返すほど暇じゃない。キャッチャー選んだの正解だな」とおおげさじゃなく背中押すのにぐっとくる。
  • 「というわけで、退部してくれ」とさくっと本人に告げる青志先生。なんとかするって、さりげなく手を回すんじゃなくて直接言うんだね、話早いね!なんというドライさ!さくさく感が気持ちいいし深刻になりすぎなくて楽しく見れる。。
  • 堂学に行く青志。海老蔵のキャラが濃すぎて何言ってるのかよくわからないけど、この存在感で物語にスパイシーさが足されていいと思う。いいチョイ足し。
  • 屋上で自主トレする白尾くんの所に行く青志と赤岩くん。
  • オレンジがかった西陽を浴びて素振りする白尾くん本当に美しい!!!!
  • おもむろに「白尾、おまえ柚子のこと好きなんだよな」と切り出す青志。
  • え!?いきなり!?話早いね!!
  • それに対し、食い気味に「好きです」と答える白尾くん。
  • え!?話早!!!!
  • もっと、こう「なんでわかったの!?」って驚いたり、図星言われて恥ずかしがったり、恋心を告白するのを言うのためらったりしないの!?そういうのないの!??
  • 戸惑う視聴者をよそに白尾くんのせつなげな顔(最高に美しい)から始まる中学時代の回想。
  • 「こんにちは」の一言で恋に落ちてしまう白尾くん、純情可憐すぎる!!!!!!!
  • 「おれは、その時の樽見の笑顔が見てみたい」と決意を示す白尾くん。愛しさと決意を同時に表すその表情が美しい。
  • そして赤岩君に対し「樽見が好きなのはおまえだよ」
  • え?そんなことまでわかってる!?そういうの気づかないとかないの!!??もしくは言いたいけど言えないとかないんだ????
  • 「それはいい」
  • いいんだ!?
  • 「おまえはいいやつだし、恨む気持ちもない」
  • さっぱりしたセリフと恋の苦悩に満ちた表情のバランスが素晴らしい!!!せつな美しい!!!!
  • 髪が風に吹かれる後ろ姿もまたステキ。細い首がせつない。
  • いや、しかし、恋心の告白と、それが片思いであることと、それについての気持ちの決着までがすげースピードなんですけど!!!もっと勘違いしたり舞いあがったり落ち込んだり赤岩んとギクシャクしたりとかそういうくだりあるかと思った!そんなベタなラブコメ要素はないんだね!!!びっくりする。さすが白尾くん、好きな女が行くからという理由で、県下有数の進学校に入れる明晰な頭脳を持ってるだけあるね!!事態の飲み込みも早いし、自己解決も早いんですね!!!頭の回転良すぎる白尾くんかっこいい!!!!ついていけない!!!
  • さっくりと野球の話に。
  • 「だったら、それなりのやり方をしてほしいです」「してるよ」と、白尾くんと青志の表情を交互に映すこの演出が!最高に!すばらしい!!!
  • 納得いかずに焦る白尾くんと、フラットにやり返す青志。この表情で見せる演技を。二宮くんと対等にやり合う裕翔くん!!!!かっこいい!!!!!
  • 白尾と柚子の気持ちを知って戸惑う鈍感な赤岩くんという構造もいいね。かわいいね。
  • しばらくのブランクののち、グラウンドに戻ってくる白尾くん。かっこいい(泣)
  • ワガママなのに慕われる白尾くんかっこいい。でもそれは本当に野球が好きってみんな知ってるからだよね。
  • 青志に「やめてください」と訴える白尾くん。
  • もう本当に二宮くんとの対等なやり合いに泣ける。感動する。
  • 監督退陣をかけたゲームをする白尾くん対青志。バット構える裕翔くんかっこいい(泣)
  • 構え方がわりと弱々しそうではあるが。
  • 「『来るな』もいい意志を持て」「おれがおれがでいいんだ!自分が主役と思え」この説教でだんだんと態度が変わっていく部員。
  • 部員たち、素直すぎる。かわいい。
  • こうやってちょっとずつ変わっていくのが、わかりやすく表現されてる。そしてエラーする岡留にドンマイと声掛ける江波戸くん。江波戸くんの成長が描かれていていいシーンだ。
  • 江波戸くんが変わったことが、白尾くんの心を動かしたんだねえ。
  • 白尾くんの予告ホームラン(泣)かっこいい(泣)
  • そして恋敵赤岩くんのボールをカキンとホームラン。鬱屈を吹き飛ばすようなフルスイング。手加減しない白尾くんかっこいい(泣)
  • ホームランのシーンを撮るということで、裕翔くん一生懸命練習したんだろうね(泣)かっこいい(泣)
  • 江波戸くんがキャプテンだからという意志を持ち、岡留くんが江波戸くんをキャプテンとして立てる、この構造。それでするっと野球部復帰する白尾くん。なんてきれいな展開!
  • ここの展開は本当にきれい。江波戸くんが変わったということはつまり青志の存在によってチームが良い方向に変わったということで、それは青志のやり方の正しさの証明になってる。それで白尾くんが青志のことを認めるという構造になってる。ここの生徒たちは、論理的な妥当性があると納得したら素直に従うという特性があって、それがちゃんと一貫してる。もちろん、みんな(青志も含め)ちょっとずつ成長して、お互い認め合えるようになるという普通の青春もの的セオリーも踏まえている。いい脚本!なんという爽やかな締め方!
  • しかも野球部みんなかわいい(泣)これはずるい。
  • ラストシーン、屋上でスカッと晴れた青空の下で予告ホームランからの、素振りを白尾くん。
  • 美しい!!!!
  • 青い空、きらめく水面、空を飛ぶカモメ、裕翔くんの顔、せつない恋心、甘酸っぱい青春、野球への愛。ああ、何もかも美しい!!!!!!!
  • 本当にありがとうございました。