アルバムの感想以前の感想

Hey!Say!JUMPさんのサードアルバム「smart」が発売されました。
アルバムの感想の前に、最近思ってることを書きます。感想以前のこと。


この前のドームコンサートの感想もここではちゃんと書いてなかったんですが、とても良かったです。びっくりするくらい良かったです。なんというか「普通のコンサート」でした。
まずもって、視界を塞ぐ邪魔な建造物も、死角の多すぎる珍妙な位置のステージがない、というだけで感動します。そして、Live with me というタイトルから予想される通り、Ride with meから始まりました。そうこなくちゃ、という期待を裏切らない始まり方。それだけでびっくりします。そんなこと今までなかったから。そこからも良かったです。退屈なシングルメドレーのない飽きさせない構成で、がっつりかわいい系の曲もあれば、特効盛り盛りでガツンとかっこいいのもあります。終盤のダンスメドレーは圧巻だったし、アンコールのハートを使った演出はとてもかわいかったです。
そしてコンサートでアルバムの発売が発表されたわけです。いいこと尽くめ。


いったいどうしちゃったんだい???


ってびっくりします。
うれしいというより、もちろんうれしいですよ、すごくすごくうれしい、でも喜びに浸るというより、どうなっちゃってんの?という戸惑いが大きいです。


アルバムの発表があってからもいいことが続きました。アルバムが発売されるというだけでうれしいのに、しかも、アルバムツアーもあるというのです。7年目にして初めてのアルバムツアーですよ。
そして、アルバムの曲がいきなり全部現場で披露されたりしないのです。「これ、アルバムに入る曲なのかな?そうなの??」的に戸惑ったりしない、リード曲だけテレビやラジオで披露されて、その他は事前解禁されないのです。期待をあおるバランスがちょうどいい。予想して楽しむ猶予があります。
しかも、smartというアルバムタイトルに沿った曲たちで、ビジュアルコンセプトもそれに合ったものです。脱子供っぽいではあるけど、変にモノトーンでまとめたり、かっこいい系を目指して睨んだような表情になってたりもない、どちらかというと、「洗練されたかわいらしさ」という雰囲気です。JUMPの持ち味にとても合ってます。
曲も、まだざっとした聞いてないんですけど、こちらも洗練されたかわいらしさがありつつ、バラエティに富んでいて、とてもいいかんじな気がします。


すごいね、すごいいいと思う。いいと思うんですけど、うれしいより戸惑いを覚えます。うれしいのににわかには信じられない。
いったいどうしちゃったんだい???????


わたしのこの戸惑いは、要するに


じゃあ、今まではいったい…?????


ということの裏返しなんだと思います。
今のJUMPって、彼らのポテンシャルと仕事の歯車がものすごくいいかんじに噛み合ってると思います。キャラクターに合った仕事が割り振られて、ちょうどいいコンテンツに還元されています。その提供され方も絶妙です。
それは素晴らしいことだけど、つーかじゃあ、今までは何だったんだよ、って、そう思ってしまいます。何年も見てきて、期待しては裏切られることの繰り返しで、現場はたくさんあるのに今ひとつ求めてるものと違ったり、CDリリースはさっぱりないし、あると思えば新曲の披露の仕方がなんとも微妙だったり、せっかくのグループ仕事も人が足りなかったり、コンサートも悪くないけどソレジャナイってことも多かったり、なんだかなあと思うことの連続でした。なんか、今までのそういうのは一体何だったんだっていう、なんというか、恨みが、立ち上ってくるわけですよ。今になってメンバーが語り出すことから見るに、別に本人たちが望んでいたことでもなかったみたいで、そりゃそうでしょうけど、じゃあますますあれはなんだったんだよって思ってしまいます。


「いったいどうしちゃったんだい」っていう問いの答えは、ひとつは彼らが大人になったってことでしょう。それは単純に喜ばしいことです。
でも、もうひとつの答えもあって、たぶん事務所内派閥的なことなんだろうなと思います。その事実が、なんというか、萎えます。結果オーライではあるけど、今の状況になんの不満もないけど、裏を返せばそれがない限り望みがことが叶うこともないということがくっきりわかったということでもあります。ファンとしてはどうすることもできない政治的要素の支配する大きさが明らかになりました。じゃあ、よきマネージメントに出会えるかが全てということではないですか。
いや、別に、過去は変えられないし、今がいいならいいじゃないかって話しなのはわかってます。ここで考えてても答えは出ないし、考えても仕方ないし、今出されたものがおいしいものならそれを存分に味わって、これからのことだけ考えればいいじゃないかって、未来だけ見ればいいじゃんって、それが建設的だし効率的だってわかってます。
わかってるけど、わたしの中の亡霊が、やっぱりものすごく納得いってないんです。今まで茨の道だったけれど、ここに至るのに必要な道程だった、とはどうしても思えません。
今の状況は待ち望んでいたものだけど、ここに至るまでが長すぎて、わたしは待ちくたびれすぎてあまりにもすり減ってしまったんだと思います。


別にこの話にオチはないです。そして発展的意見にも繋がらないです。ただ単にこう思ってるってだけです。大いなるグチですみません。
でもこれを整理しないとアルバムの感想も出てこないので思ってることを書いてみました。


次はちゃんとアルバム聞いて、アルバムの感想書きます。書けたらいいな。
ていうか、名盤の予感がする!!!アルバムが名盤とか、にわかには信じられない事実!