裕翔くんの純真さとやわらかさ

オリコンスタイルのwebサイトに、月9ドラマ『デート』の演出の武内さんインタビューが載っていて、裕翔くんについて語っています。

月9『デート』杏・長谷川博己と対等に渡り合う中島裕翔の魅力 | ORICON STYLE

これが、本当にいいインタビューでした!裕翔くんの魅力が端的に語られているし、わたしが思っていたことの答え合わせになりました。全部に赤線引っ張って強調したいし、100万回ふぁぼりたい。この記事に書かれていることが全てなんで、そこに何か感想を言うのも蛇足なんですけど、書きたいんで書きます。
まず、武内さんは裕翔くんの印象としてこのように語っています。

中島くんの真っ直ぐでピュアな印象は鷲尾を演じる上ではとても重要な要素で、役にハマると思った

真っ直ぐでピュア
まずここに赤線!!確かに!!いや、ほんとに!!!それはわたしがアイドルをしてる裕翔くんを見続けていて常々思っていることです。裕翔くんはまっすぐでピュア。しかも尋常じゃなく。それは、ファンのわたしの偏ったフィルターを通してそう見えてるだけじゃなくて、誰の目にもそう見えるのですね。それがわかって胸がすきます。さすが、『弱くても勝てます』の現場でも共演の俳優の子たちに「イノセント」と言われてただけあります。裕翔くんの純真さは本物。
で、役にはまるとは思ったもの、20代後半の設定の鷲尾役に、21才の裕翔くんを起用することは賭けだったそうです。

それ相応の年齢に見えるように、中島と共に役作りを追求。「おでこを見せ、ひと昔前のサラリーマンのような雰囲気を作り、声のトーンも落としてもらいました。」

なるほどこうやって作り上げているのかと感心しました。裕翔くん自身も、背筋を伸ばして大人っぽく見えるよう心がけていると語っていましたが、演出の方からもこうやって指示されているのですね。ひと昔前のサラリーマンぽさが、鷲尾くんのちょっとズレてる感をうまく醸し出していて絶妙な演出だと思います。
そして、武内さんの語る裕翔くんがすてきすぎます。

武内氏は「思考がやわらかいし、指摘されたことはすぐ吸収する謙虚さと素直さがある。あの潤んだ瞳で『いまのどうですか?』と聞かれると、こっちも親身になります(笑)。でも、そういうタイプが伸びると思う。今まで観てきた役者の中でも際立った将来性を感じます。5年後が楽しみ」と期待を寄せた。

声に出して読みたい美しい賛辞!!!!!!



裕翔くんは、ドラマに出る時いつも監督や演出、周りのスタッフの意見を聞いて役を作り上げています。雑誌などのインタビューでよくそのような話をしています。
昨年出演したドラマ、「水球ヤンキース」のプロデューサーである藤野さんはこう語っています。

「中島くんは『役についてこれまでこれだけ考えたことはなかった』と言ってました。稲葉尚弥という人間のことを必死でわかろうとしてくれたんだと思います。泊りのロケの時も、夜寝ずに一人で僕の部屋に来て役について話し合いをしました。」(水球ヤンキースBlu-rayBOX特典インタビュー)

このような姿勢はむかしからで、3年前に出演したドラマ「理想の息子」出演時にはこう語っています。

ドラマ『理想の息子』が終了しました。癖のあるキャラクターをやらせていただけたことで、演じる自覚というか、役や作品に対する取り組みがしっかりできたように感じています。キャラを知れば知るほど思い入れが強くなり、もっともっとこいつのことが知りたいって思うようになってました。周りからもたくさんの反応があり、スタッフさんと『こういうことやったらおもしろいよね』と話すことも。僕なりに仕草も考えてみたけど、プロデューサーさんや監督もたくさん助言をくれて。現場の皆で育てたキャラなんだなと感じます。(TV LIFE 2012年3月)

2年前の「シェアハウスの恋人」の時もこのように語っていました。

プロデューサーさんからは「凪くんだけは普通でいてほしい」って要望があって、普通を演じる大変さを痛感しています。なにせ宇宙人もいるので、普通がなにかわからなくなってくるんですよ(笑)。一方、自分はというと彼女に振り回されっぱなし(笑)。(中略)考えることは楽しいけれど、今回はいろいろ考えすぎて混乱しちゃいました。カメラで、ピントの合わないものに必死にピント合わせようとするようなモヤモヤした気分。それでプロデューサーさんに相談したら「楽しんで演じて!」って。(TV LIFE 2013年2月)

納得するまでスタッフの方と話し合って、それを聞きながら役を作り上げようとする姿勢は一貫しています。監督や演出、そして脚本の意図をしっかりと汲み取ろうとします。もちろん、俳優さんは誰しもそうやってスタッフと話し合いながらお仕事をしていくのでしょうが、わけても裕翔くんはこのようなことをよく話している気がします。いかにそれを尊重しているかわかります。そこが素直さと謙虚さなのでしょう。裕翔くんは誇り高い人だと思いますが、意固地さという意味でのプライドはなく、とても謙虚です。
それでいて流されない。周りの意見を聞いて、それをちゃんと咀嚼している。周りの意見を取り入れるのって意外と難しいことだと思います。自分の軸がないと、人の顔色をうかがうだけになってしまう。そうならないで、自分のものとしてアウトプットするにはぶれない軸がないといけない。裕翔くんにはそれもあるのです。だからこそいろんな刺激を吸収してそのぶん伸びていけるのでしょう。
しかし、あんまり周りの人の意見を聞くのって、へたすると鬱陶しがられはしないかと薄っすら思っていました。「そんなん自分で考えろよ」ってことにならないかなと。でも武内さんのコメントを見て納得しました。

あの潤んだ瞳で『いまのどうですか?』と聞かれると、こっちも親身になります(笑)。

なるほど
納得超です。きゃわゆい子犬過ぎます。そりゃ誰もうぜーとか思わない。いっしょうけんめいやってくれてありがとう(>_<)こっちもいくらでも協力するよ(>_<)って思うわな、そりゃ。
裕翔くんが愛される鍵はこれか!!とわかりました。ドラマやるたび、スタッフさんもそうだし、共演者の方々にもやたらかわいがられてると思ってたんですけど、その鍵はこれですね。これをやられたら「かわいい」と思わずにはいられない。人徳。これは裕翔くんの異常なまでの素直さと、心根の清らかさのなせるわざだと思います。まさに「まっすぐでピュア」。裕翔くんはへたなかっこつけをしない、物事を斜めから見ない、いつも真正面から取り組んでくる。取り入ろうとする嫌味もない。あの美貌にこの真っ直ぐさがあったら、その魅力に誰も抗えません。深く納得しました。


裕翔くんがスタッフに愛されるのは、もちろん異常な純真さという持って生まれた気性もあるでしょうが、現場での気遣いの賜物でもあると思います。
たとえば、裕翔くんはスタッフさんの名前をよく覚えているそうです。

薮「裕翔って人の懐に飛び込むのがうまいよね。スタッフさんともすぐ仲良くなれちゃうからすごいよ。ちゃんと名前覚えるし。(後略)」
知念「そうそう。ぼくらは名刺交換とかしないから、なかなかスタッフさんの名前って覚えられないよね。ユーティはどうやって覚えてるの?」
中島「スタッフさん同士の会話や、誰かを呼ぶのを聞いて、その時に名前が出たら、すかさず脳にインプット!」
(WinkUp 2014年9月号)

『弱くても勝てます』『水球ヤンキース』と半年に渡って続いたドラマが終わった後の雑誌インタビューではこのように語っています。

体力的にもそうだけど、現場では常に笑顔を心がけてたから、精神的にもハードだったな。体がキツくなると表情も険しくなりがちだけど、現場の雰囲気を壊さないためにそういう時ほど笑顔でたくさん話そうって意識してたんだ(POTATO 2014年11月号)

スタッフの名前をよく覚えていて、いつもにこやか。そりゃ愛される!誰だって愛さずにはいられません!!!!
努力の積み重ねで周りの信頼と愛情を勝ち得ていくのが本当にかっこいい。手放しで尊敬できます。純真でもあるし、精神が高潔です。



裕翔くんのお芝居は、一作ごとに飛躍的に成長していきますが、『水球ヤンキース』を経てまた大きく変わっていったと思います。『水球ヤンキース』は、主演ということですごく考えたようで、撮影中の取材のテレビ誌ではこのように語っていました。

今までの僕は、役について自分だったらどうするか、役を自分に寄せて考えていたんです。でも、このドラマで“尚弥だったらどうするか“と初めて役柄として物事を考えられることができたように思います。(月刊テレビガイド、2014年10月号)

わたしも見ていて、裕翔くんだけど裕翔くんじゃない、明るくて大らかで天真爛漫な「尚弥くん」に見えました。それはきっと、役柄として物事が見えたと語ってるような経験によるものなのでしょう。
デートの武内さんの話に戻ると、裕翔くんについてこう語っています。

「今回の古沢良太さんの脚本はとても緻密に練られたものなので、どこかのピースが欠けても崩れてしまう。中島くんはきちんとピースにはまってくれていると思います。裏で相当な努力していると思いますよ」

『デート』の中でちゃんと鷲尾くんになっているのは、役柄として物を見ることができた経験が生きているのだと思います。きちんとピースにはまれる演技力は、今までの経験により培われたものです。
今裕翔くんが手にしているものは、裕翔くんがその手で手探りで掴んでいったものです。演技力も、身体能力も、コミュニケーション能力もそうです。裕翔くんはたぶん、器用に何でもさらっとなんでもこなせるタイプじゃない。もちろんもともと持っている能力は高いのでしょうが、その能力を磨くためにたくさん試行錯誤して、たゆまぬ努力をしています。そしてそれを隠さない。情熱を持って何かに取り組んでいることを率直に語ってくれます。その意味では本当に素直です。今その情熱を傾けていることはお芝居なのでしょう。素直に全力で取り組むから伸びていける。


裕翔くんが高校生の時は、成長期であり思春期であったため、現場で見るたび顔が違って、「1秒ごとに成長していく!!」と毎回感嘆したものです。20才を過ぎたら、その成長のスピードもいったんは落ち着くのかなとのんきに思っていましたが、20才を過ぎてまた加速して成長していきます。柔軟性があるからいくらでも変わっていける。武内さんも「5年後が楽しみ」とおっしゃってますが、わたしも本当に楽しみです。きっと裕翔くんはその成長のスピードを緩めない。もっと進化していく。
光の速さで成長していて、その過程のどの表情も美しい。裕翔くんを見ることはわたしの悦びです。