デート4話がとてもおもしろかった

裕翔くんが出演されている月9ドラマ『デート〜恋とはどんなものかしら〜』が絶賛放送中です。
9日は第4話が放送されました。
この4話が、とてもおもしろかった。
とてもおもしろかった!!!!!
何度でも言いたいほどおもしろかった。「勝訴」よろしく半紙に書いて見せて回りたい。いや、本当に。素晴らしくよくできているドラマでした。
『デート』は、バリバリの理系でなんでも理詰めで考える依子と、芸術を愛する自称高等遊民ニートの巧がお互いに苦手なデートを重ねていくラブコメディです。月9という伝統的にラブストーリーが多い枠で、あえて軽薄な恋愛を否定するふたりを主人公とした、なかなかに挑戦的なドラマ。登場人物それぞれがぽんぽんと持論を展開していって、テンポよくセリフが掛け合っていくのが痛快です。
1話2話は、このふたりの噛み合わないデートの様子が中心で、ふたりのキャラを描くための会話の応酬は、おもしろいけれどちょっと単調だなとも思いました。1話最後のセリフの応酬と、2話のプロポーズシーンはこれぞクライマックスという感じで非常に見応えがありましたが、そこにいくまでが正直ちょっと長いかなと。
でも、3話から話が動き出してぐっとおもしろくなりました。お見合いパーティを通じて、結婚に向けて動き出すもなかなか相手が見つからない依子の悩み、自分のことは棚に上げて人に率直に意見を言い過ぎる巧の社会性のなさなどが浮き彫りになっていきます。そして、ふたりの距離が狭まってきてラブコメディっぽくなってきました。
そして恋心を自覚する鷲尾くん!!!!ひとりだけベタに月9な爽やか好青年な鷲尾くん超かっこいい。
で、それぞれのキャラ紹介のターンは終わり、クリスマスを舞台にした物語となった4話はさらにおもしろくなっていました。
まずもってクリスマスデートに気合いを入れてサンタコスでやってくる依子さんの絵でおもしろい。事前リサーチは完璧で気合いもじゅうぶんなのに肝心の部分がずれている。でもクリスマスデートに気合いじゅうぶんというところに乙女心がのぞかれる。そういう依子さんのキャラがこれだけで伝わります。このドラマはこういう作り方が本当にうまい。
4話では、依子と巧、そしてそれぞれの家族のかかえる問題が明確になっていきます。依子さんは「心がない」と言われるコンプレックス。巧の「凡人になりたくなかったのに、結果的に凡人にすらなれなかった」現状。巧のお母さんの巧を寄生させる甘さ、依子のお父さんの「女の子の親」をさせてももらえない寂しさ。
これらがクリスマスをテーマに明示されていきます。そしてクリスマスに絡めて問題が少しずつ進展していきます。「心がない」と言われる依子が、やり方は不躾ながらも相手のことを真剣に考えてプレゼントを用意したこと、ダメ人間な巧が家族に気を使ってクリスマスを楽しんでいた優しいとことがあること、それぞれの親が本当にこども思いなことが後半で明かされます。
巧はニートという社会的弱者で、それを揶揄して批判的にも描くけれど、基本的にはやさしい視点で描いてそこにも好感が持てます。最後に巧が依子にあげるのが、マニュアル通りのアクセサリーではなく、依子が真に必要なもの、そして自分で稼いだ金を持っていない巧が自分の手で提供できるものとして「肩たたき券」にであるというのがうますぎる。家族の話であり、ふたりが心を通わせる話でもあることをよく表しているきれいな結末です。
人間ドラマとしてぐっとくるのですが、コメディ部分もしっかりとドタバタでそれも最高におもしろかった。依子がベルサイユのばらを植物に分類するのとかおかしすぎるし、サンタとして突撃する時のテーマがユーミン。高等ユーミンのラブストーリーとして最高のBGM。そしてお父さんと巧の鉢合わせとか、「これぞコメディ!!!」というお手本のような展開。爽快感が半端ない。これがしらけないで気持ちいいのはテンポ感の良さのたまものですね。
そして最後の最後のオチが!!!!
鷲尾くんの大オチ!!!!!!!!
プレゼントまで用意したのにさっくりフラれた不憫な鷲尾くんに待っていたまさかの展開!!!!!なんてよくできたコメディ!!!!!!


そんなかんじでドラマとして本当によくできているんですけど、何がすごいって、
それでいて鷲尾くんが超絶かわいいことです。
鷲尾くん超絶かわいい!!!!!!!!!!!!


本当に鷲尾くんの名場面しかありません。打ちひしがれて藪下家を訪れる鷲尾くん。剣道場で愛を告白する鷲尾くん。依子がフリーと聞いてひゃっはーする鷲尾くん。キラキラした目で「いいのあります」と言う鷲尾くん。ウキウキで電話かけてふられる鷲尾くん。こたつで酔っ払っう鷲尾くん。「ジャーン」と擬音付きでプレゼントを取り出す鷲尾くん。酔っ払って昏睡する鷲尾くん。好きな女が来てるのに気づかない鷲尾くん。起きて手紙と鍵を見て歓喜する鷲尾くん。お父さんが帰ってきて挙動不審になる鷲尾くん。予告でクローゼットに隠れて泣いてる鷲尾くん。
かわいい!!!!!!!!
どれもこれもなんとかわいい!!!!!驚異的にかわいい!!
本当にもう、胸が苦しくなるほどかわいい!!!!!!
ああ、こういうものが見たかった!!!!!!何度でも見返したいかわいいシーンばかり!!!!!!!
ていうか、鷲尾くんがこんなキュートな人だとか知りませんでした。先週までは真面目な好青年というだけだったのに、恋心を自覚するとこんなに可憐できゃわゆい人格になるとは!!!うれしい裏切りです。でも鷲尾くんというキャラに愛すべき奥行きが出てたいへん良きことだと思います。完全無欠な好青年なのに純情すぎるしどこかズレてるキャラクターは、裕翔くんにとってもよく似合っています。


鷲尾くんが超絶キュートで、それだけで胸いっぱいなんですけど、何がうれしいって、ただかわいいというだけじゃなく、その鷲尾くんの場面が物語中で重要なパーツであるということです。出演時間としては多くないけど、アンチ月9な主役ふたりとの対比として、また依子さんとお父さんの関係を示すための場面として、ものすごく大事な役です。しかも4話は最後のオチまで任されています。
もう本当にそのことがうれしいです。
わたしは裕翔くんのファンなので、裕翔くんが出てればそれだけでうれしいというのはあります。でもそれだけでは満たされない。その作品がいいものでなければ足りないのです。その点でこのドラマは本当に満足です。
しかも、本当に裕翔くんの表情が素晴らしい。キラキラした目で愛を語るのも、ふられてやさぐれるのも、酔っ払ってへべれけになるのも、鍵を見つけて驚愕するのも、本当に心情が伝わる絶妙な表情。テンポが命の会話劇で、手練れの役者さんの中でも、全然浮かずに鷲尾くんを好演してます。
いったいいつの間にそんなに演技がお上手になられたのでしょうか!!裕翔くんの進化のスピードには驚かされるばかりです。こうやって嬉しい裏切りを見せてくれるのは本当に本当にファンとして幸せなことです。


というわけで超最高なデート4話でした。


そして5話も楽しみです!!!予告で流れた、泣きながらクローゼットに身を潜める鷲尾くんの絵が強烈でした。それなんてジュリアン・ソレル!!でもだいぶおかしい。ああ、こんなものが見られるなんて生きてて良かった。