どーにかなるから前を向いて

ちょっと時間が経ってしまいましたが、カツンについて。
追悼ポエムと7/25のドームコンサートの感想の混ざったもの。


わたしは6人のかつんが好きでした。だから今回の事態はとても残念です。
ただ、残念だとは思うけど、それほど悲しくはないです。なんとなく、もう終わりだなって思ってたから。海外公演もやるような大きなツアー抜けてソロ活動って、それはもう「終わり」というシグナルにしか思えなかった。そうじゃなくても、なんとなく傍目に見ててバラバラと求心力を失っていくようなそんな感じはしました。今年に入ってからは特に。今回のことが、どこまで本人の意向でどこまで社長の意向で、他の5人はどう思っているのか、そういうことはよく知らないしわからないです。それはわからないけど、とにかく終わりはきていた。その流れを止めることは誰にもできなかったんでしょう。そんなかんじがします。
それで悲しくない理由は、もちろんわたしがヲタ用語でいう他担であり外野だからというのもあります。この先の未来を夢見ていた人たちにとってはすごく辛いと思うし、もし自分がそうだったらおいそれと立ち直ったりできないことだと思います。わたしはそこまでの思い入れを持っていませんでした。
でもそれと別に、カツンに対し満足してるから、というのもあります。
あかにしくんのこの前更新のマニュアルに、「楽しかった」って書いてあって、わたしも素直にそうだろうなって思いました。楽しかったし、楽しそうだった。結成の時点では誰にとっても不本意そうだったグループが、いろんな活動してそれをクリアしていくたびに少しずつまとまってきて、グループとしての個性をつかんで勢いをつけて魅力をまとっていった。あんなにくっきりと鮮やかに波に乗っていく様子を見せたグループもないんじゃないでしょうか。それを見るのは楽しかったです。見てる方も楽しいけど、何よりやってる本人たちがすごく楽しそうだなって思ったことが何度もありました。それは確実にそうだったんだと思います。
その楽しかった思い出はなくならない。今まで楽しかったよ、ありがとう、ってそう思います。あのかつんが9年も続いたというのが奇跡的なことです。そんなこと誰も思ってなかったはずです。生クリームが原因で殴り合いのケンカしちゃう、それを後でネタにできちゃう、そんなカツンがとてもおもしろかったです。その軌跡の9年をぬるくではあるけど見守れて満足です。



で、この前のコンサートなんですけど、はっきり言ってわりと退屈でした。いいところもあるんだけど、外周回ったりクレーンに乗ってただ手振ってるだけのシーンとか多くて、それも前半のかっこいい曲とかでやるので、「もっとかっこいい演出でがつっと見せてくれよおおおお!!」と物足りなくなることが多かった。やっぱりカツンには、がつっとかっこいいものやってほしい。
ただ、かめなし中丸でフライングやったり、田中。がフィーチャーされたり、中丸クリニックが長い時間とったり、今までなかった流れが見えて(てゆうか全部なかまる絡みですね)、これから「5人のカツン」として新しいことやってく将来性がちょっと見えたかな、とも思いました。だからそんなに不満でもないです。新鮮さというのはいいものです。
6人カツンを愛着を持って見てた人間としては、これまでのことを「なかったこと」にだけはしてほしくないです。だから、これから5人でやるからには、今までとは全然違うアプローチで5人だからできることをやってほしい。それが、今までは6人だからこそできたということの証明であり、これからに対する誠意だと思います。
カツンの今までの楽曲もパフォーマンスも、6人、というか、じんかめメインのものだったので、それが一気にかめの負担になっててちょっと辛そうだなって思うこともけっこうありました。それを、ただじんパートを分けるんじゃおもしろくない。新しく一から再構築してほしい。それができる新しいカツンであってほしいと願っています。
今のカツンの「ジャニーズの不良」的なイメージもあかにしくんのキャラクターに負うところが大きかったと思います。それはすごく大きなカツンの武器であったけれど、そこに固執する必要なんてない。固執することも否定することもしないで、したたかにしなやかに新しい形を築いていってほしいです。


今回、あんまりソロコーナーがぱっとしないかなあとも思いました。カメソロは、平成22年に吸血鬼ってものすごいおもしろいけど少クラで見たとき「うはwwwwww」と衝撃をうけてしまったので、それ以上ではなかったかな。ドームのサイズだとインパクトが薄れてしまうかも。
話題の上田ソロはすごかったです。マリー・アントワネットとは。自分のキャラをよーくわかってそれを曲とパフォーマンスに落とし込んである。すごい完成度で見ごたえがありました。でもあれだけ別のコンサートみたいで(実際ソロコンでやるらしいし)、全体の流れからいうと微妙な気もしました。
田口くんの見せどころが全体的に少なかったなあと思いました。ソロもいまひとつだったし。なんだかもったいない。使える素材はもっと貪欲に使っていってほしい。

馬は、事前に知ってたから「ああ…」ってかんじでした。そんな間抜けな感じもしなかったし、乗馬ブーツとかふつうにかっこいいかなと思いました。でも、馬ってその発想はすごいし実行しちゃうのすごいけど、いかんせんドームのサイズで見ると小さいんだよね。乗ってる以外なにもできないし。一回目のアンコ後という盛り上がるところであれを入れたことで、間延びしてしまった感は否めない。
手つなぎも、事前に知っていたのであまり衝撃的でもなかったです。流れ的に、意外と「ねえよ!!!!!」って思わなかった。わたしとしてはカツンのイメージではないけれど、前の席の子とかすごい楽しそうにやっていたし、これからのカツンファンがあれをいいと思うならそれはそれでいいのかなと、そう思いました。こんな感想自体が外野なんですが。
全体的に、「すごく満足!!」というコンサート内容ではなかったんですが、新しい展開がちょっとだけ見えたのでそこに期待しよう、と思えたのでそれほどネガティブな気持ちにはなりませんでした。
というか正直途中にじゃんぷが来たせいでテンションがだだ上がって「あああああああ来て良かった!!!!!」と思えてしまったので、カツンに対する評価ではないかもしれません。所詮だめなHey!Say!担ですみません。