裕翔くんの好きなところ17:美しさが骨に染みるところ

裕翔くんの美しさは「骨に染みいる美しさ」です。
ただのわたしの思い出話ですが、3年前の今頃、わたしは足首を骨折していました。正確に言うと、近所の整形外科に誤診されたせいで、その時点では骨折とはわかっていませんでした。ただ日々増していく謎の激痛に不安を募らせてる状態でした。
そういう感覚が一般的なのかどうかもわかりませんが、骨が折れている痛みというのは、それまで感じたことのある痛みとは違う独特の痛みでした。たとえば頭が痛いとかお腹が痛いというのは、それが自分の真ん中にあるような、べったりと全体に張りつくような痛みです。そうなってしまうとまともに考えることもできません。ですが、わたしの場合足首であったせいもあるでしょうが、骨折の痛みというのは自分の中心地からある種独立したところに存在するような感覚がありました。その痛みは苛烈ですし確実に自分を蝕んでいくのですが、むしろ頭は冴えて感覚がいつもより鋭敏になるような、そんな感じがありました。
そのような特殊の状態下で見る裕翔くんの美しさと言ったら…!!!
説明のしようもないのですが、そういった自分の感覚が敏感な方に揺れている時に見る裕翔くんの美しさは特別なものでした。もちろんそういう問題を抱えていない時に見ても完璧な美ですし、3年前の、見るたびに変化して少年から青年へと少しずつ揺れ動きながら成長していく裕翔くんの危うい美しさはどういう状態で見ようが人を引きつけてやまないものですが、それでもあの時の感覚は特別でした。痛みに苛まれている分だけそこから発せられるキラキラしたものが体に染みこんでいくような、そういう感覚がありました。「骨に染みいる美しさ」というのはこれかと、比喩ではなく感じたのです。
あの時、本当に痛みが辛かったのが、テレビや雑誌の裕翔くんの映像を見ることでだいぶ緩和されました。今となってはいい思い出…とは言いきれませんが、なかなかできない体験ではあったなとは思います。
そういう特殊な体験をさせてくれる美しさを持っているところが好きです。


そんなこともあって「そうだ、ゆうとくんに降りよう」と思いました。担当宣言してから今日で3年です。
あの日も、心地良い日差しが降り注ぎからりとした風が吹き抜ける気持ちのいい天気でした。東京にそういう爽やかな陽気が訪れると、あの日のことを思い出します。