ヲタクの確率推論

国立、さすがに3日もあって1名義1公演しばりだと倍率も下るのかーとのん気にホクホクしてたら、落選もかなりあるみたいですね。とりあえず自分の幸運に感謝しつつ、ありがたく行かせてもらう準備をします。(まずは体力づくり!)(永遠の課題…)
今回はどうやら「会員番号若い人ほど有利」な法則が発動したという噂で。わたしの知ってる限りでも確かにそんなかんじではありますね。自分も含め。そんなこと初めてだし、そうであったらその気遣いに本当に感謝で、「ずっと応援してきてくれた人と10周年をお祝いしたい」と言っているのを形にしてくれて嬉しい限り。まあ、逆の立場のことを考えるとちょっと複雑だなあと思ってしまうけど。好きになるタイミングなんて偶然だしね。
ところで、こういう「〜が当たりやすい」みたいなのってどこまで本当なんでしょうね。さすがに今回のこれは当てはまってる率が高いのでそうかなと思うんですが、それも本当かどうかはわからないなと思ってます。今までも「新規名義が当たりやすい」みたいなのは聞いたことあるけど、どうなんでしょうね。わたしは、そういう風の噂は基本的に信じません。根拠が不明確すぎる。まるっきりのガセという可能性もあるし、自分の得られた経験から「〜は当たりやすい」とかそういう結論を下すのってものすごく難しいんですよね。それを踏まえて信頼できる情報だとはとても思えない。
自分の持ってるデータから母集団の分布や抽選条件を推定するのって難しいんですよ。たとえば、ランダムな抽選だとしても、自分の持ってるデータから倍率を推定するのはたいへんです。自分が当選したというサンプルがあって、そのいっこでは倍率はわかりません。そこで友だちの結果を聞きます。その友だちが当選なら倍率は1、落選なら倍率は2と推定できます。でももちろんサンプル2コじゃ少なすぎです。じゃあ、もうひとりに聞いてと順に推定値を修正していく、ということなりますが、じゃあサンプルいくつなら正確に近い値の推定値が出せるかというと難しい。視聴率の測定の機械が実際置いてある家庭はすごく少ないみたいに、けっこう少ない数でもそこそこいけるとは思いますが、実際の値はわかりません。ランダムなら話は簡単ですが、条件がかかってる場合、その条件を推定するのは至難のわざです。まず、どういう条件があるのかわからない。条件を見積もっても、その条件ごとの確率分布を推定するためには、その条件を満たす各サンプルのデータがないといけないわけですから大変です。
で、顔の広い人ならそこそこたくさんのデータが集まるかもしれません。でも、そこから「こういう条件の人が当たりやすい」と判断するためにはもうひとつ作業が必要です。当選落選だけじゃなく、母集団におけるその条件の分布を出さなくてはいけません。えっと、具体的に言うと居住地なら日本では関東地方の人が圧倒的に多いということです。新規と古参ならたいていの場合は(今の嵐は話が違うけど)新規の人は少ないのです。それを考慮して確率を計算しなきゃいけません。二宮舞台で、担当の人が当たりやすいという話を聞きましたが、嵐ファンには二宮担が圧倒的に多いという可能性(たぶん違うとは思うけど)も考慮しなければいけません。たとえば、当選した人の5割が二宮担だったとして、そもそもFC会員における二宮担の割合が5割だったら、それはにの担有利ではなくランダムだったに過ぎません。その可能性は低いだろうけど、統計的に有意と言うためにはそもそもの分布を知ってる必要があります。あと、この条件が公演ごとに異なっていた場合は以前のデータは捨てなくてはいけません。でもどこまで捨てるべきかもわからない。
というわけで、得られたデータから推定するのは難しいし、そんな統計的検定をしてから条件を推定する暇人がそうそういるとも思えないので、基本的に風評は信じません。自分も含めてだけど、こういうのって自分が行けたかどうかで「当たりやすいかどうか」の評価って変わるし。たぶん、こうやってデータから推定するのではなく、こういう抽選システムに携わる仕事をしてた人の話だとわりと信頼できるとは思うのですが、どの情報がそうなのか判別するのも難しいし。
それに大事なのは、当たり「やすい」では意味ないってことです。まわりがどんなに当たってても自分が行けなきゃ意味ないんだよおおおおおおおおお!!いくら期待値が1に近くても自分が1じゃなかったら意味ないんだよおおおおおおおお!!
というわけで、わたしの結論は
当たる時は当たる!当たらない時は当たらない!
確率推論うんぬん考える暇があったら友だち増やせ!

ってことですかね。当たり前すぎる結論だけど。いや、しかし、本当に疲弊しますよね。チケット争奪戦は何度やっても。