酒と美少年の日々
明日から横浜!というわけで浮かれてます!コンサートが楽しみっていうか、それもあるし、怪我していろいろと通常営業にはいかないせいで独特のハイになってます。
更新したい欲だけ空回ってるので、突然読んでる本の引用をします。(PC壊れた上に動けなかったので本が読めた)
オマル・ハイヤームの『ルバイヤート』です。千年くらい前?のペルシャの詩人で、解説によると科学者でありつつ医学にも法学にも通じて文学でも偉大な業績があるらしいんです。でも詩を読むとこの人、酒と美少年が大好き!明日のことなんかわからないから楽しんだもの勝ちじゃね?とせつせつと謳っていて共感できるものがあります。
もともと無理やり連れ出された世界なんだ
生きて悩みのほか得るところ何かあったか?
今は、何のために来たり住みそして去るのやら
わかりもしないで、しぶしぶ世を去るのだ!
今日こそわが青春は巡ってきた!
酒を飲もうよ、それがこの身の幸だ。
たとえ苦くても、君、とがめるな。
苦いのが道理、それが自分の命だ。
身の内に酒がなくては生きておれぬ
葡萄酒なくては身の重さにも堪えられぬ。
酒姫(サーキイ)がもう一杯と差し出す瞬間の
われは奴隷だ、それが忘れられぬ
恋する者と酒飲みは地獄に行くという
根も葉もない戯言にしかすぎぬ。
恋する者や酒飲みが地獄に落ちたら
天国は人影もなくさびれよう
天国にはそんなに美しい妖女がいるのか?
酒の泉や蜜の池があふれているというのか?
この世の恋と美酒を選んだわれらに
天国もやっぱりそんなものにすぎないのか?
あわれ、人の世の旅商(キャラバン)は過ぎていくよ。
この一瞬をわがものとして楽しもうよ。
明日のことなんか何を心配するのか?酒姫よ!
さあ、早く酒盃を持て、今宵も過ぎていくよ!
註:酒姫―酒の酌をする侍者。それは普通は女ではなく紅顔の美少年
美少年にうつつを抜かして酒飲んで友と語らうとか、これ以上なく正しい人生の過ごし方のような気がしてきますね。そう、正しいんです。それが人生の悦び。
まあわたしお酒飲めないんですけどね。酒が飲めたらなあという気持ちと、やっぱ飲めなくてよかったかなという気持ちと半々です。
- 作者: オマル・ハイヤーム,小川亮作
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1979/09/17
- メディア: 文庫
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