クマのなぞ

今回のコンサートのセットは、でかいクマがどどーんとあって、ファンシー!!なかんじでしたね。あれはどうやら「龍太郎世代の子が好きそうなもの」をじゃんぷなりにマーケティングリサーチした結果らしいですけど。わりと最初から疑問でした。
あれってかわいいの…?
15才前後だったらあれをかわいいと思うの……?


わたしにはさっぱりわからなかったので、横浜初日の開演を待つ時間に隣のフジコさんに聞きました。
「ねえ、このセットってかわいいの?」
「かわいくない(即答)」
「うん、あなたがかわいくないと思ってるのは知ってる。じゃなくて、一般的にはかわいいの?」
「知らないよ。わたしダッフィー?のかわいさだって全然わかんないのに」
「ああ。わたしもシーで船乗り場と間違えてダッフィーの写真撮る列に間違えて並んで以来ダッフィーには憎しみしか感じない。ネズミのぬいぐるみがクマとか意味わからないよね」
「ね?そんなわたしたちにあれが一般的にかわいいかどうかなんてわかるわけない」
「そっか。そうだよね」
そんなわけで曲の好みも人の好みもまったく違うわりに妙なところで意見が一致し結局答えは出ませんでした。この会話をしながら、てゆうかなんでわれわれはこの場所にいるのか、ということに不思議な気分になりました。ファンシーを理解しないくせに平成生まれのきゃわゆいアイドルのコンサート(しかもその日はセンター席)にいる図って相当にシュールですよね。
そんなシュールな光景を実現させてしまう、アイドルって素晴らしいですね(なんの結論)。
それはいいけど、本当にあれがかわいいかどうか疑問です。途中目が赤く光ったり緑に光ったり、どう考えても怖いんですけど。怖いなら怖いでもっとファンタジックホラー的に作りこめそうなもんですけど、それにしては中途半端ですよね。
いや別に、あれが平成ガールズにとって本気でかわいいならそれでいいんです。あのセットとか、途中で挟まるおもちゃとの踊りとか妙な小芝居とか人形になっちゃうくだりとか、まじで全部かったるいのでばっさりカットしてくれて全然構わないんですけど、平成ガールズがあれを本気でかわいいと思ってて、ああいうのがあるコンサートって楽しいよねって思うなら、それはそれでいいのかなと思います。そこで需要と供給が成り立ってるなら。わたしが望むものはそこにないけど、そもそもそれを求めるのが間違いなんだなってことで。単にわたしが場違いなところにいるだけで。
ただ、どうにもピンとこないので、もっと他にあるだろう!!!!とキーっとなるところなのか、お子様向けなんだからこれでいいのかと思うところなのかわからなくて微妙です。
子ども向けでも本当にいいものは大人も楽しめると思うし、こんな大人向けで子どもに分かるのっていうことが意外と子どもは楽しかったりするし(ひょっこりひょうたん島じゃないけど)そういうの作ってほしいなと思ってたけど、それは理想論すぎるのかな。
そもそも中学生のときジャニーズにひとかけらも興味なかったし、今中学生だったら絶対じゃんぷに興味なかったと思うので、リアの気持ちとか全然わかんないんだけどね。みんな何を求めてるんだろうね。