王子様の自意識と無意識

もう一週間経ってしまいましたが、この前更新されたじゃんぺでゆうとくん、これじゃ馬刺し王子としてダメだ、ただの馬の王子様になってしまうと軽くのたまってましたね。いや、前からそれは自分で言ってるますけど、本当になんのてらいもためらいもなく自分のことを王子って言えるんだなあとしみじみ思いました。もちろんアイドルは王子様という職業みたいなものですから、王子であるのは当然なんですけど、自分で王子を名乗るのは多少恥ずかしがったり抵抗があったり、もしくは「おれは王子様というお仕事です!」という振り切りや誇りがあったりするものですけど、別にそういう過程を経てるかんじとかないですよね。たとえばジャニーズでいえば光一さんとかが「キャラクターとしての王子様」を確立してると思うんですけど、そういう方向を格別指向してるというわけでもなさそうだし(滝様も王子様だし、そこを目指してるのかもしれませんが、この辺は不勉強なので置いておく)。
本当に天然で王子様なんだなあと思います。自分が王子なことは当たり前のことで、そこに何ら疑いを抱いていないんでしょう。世界は自分を王子様として扱うし、王子様として扱われることがごくごく自然な世界に生きてきたんでしょう。
非常にしばしば、この人本当に無意識過剰だなあと思うんですが、しょうがないですよね、だって王子様なんだから。
ちなみに無意識過剰というのは、水道橋博士長嶋一茂氏を評して言った言葉です*1。ざっくり言うと天然てことなんでしょうけど、そんなところでは収まりきれないスケールを感じさせる言葉です(わたしの理解では天然ボケとは全然違います)。
無意識過剰は、人目を気にしないということとは違います。人からどう見られるかは気にします。そこで傷ついたりもします。でも、何せ王子様なのでそれ以上に人から注目されるわけですから、自意識と人からの見た目とは大きなずれが生じます。一般の人とは基準が違うのだから当たり前です。自分のメールに「ゆうとりん(うさぎマーク)」と署名しちゃうのとかすごいと思います。2年前の時点でそれはちょっと恥ずかしいエピとして認識してるのでそこそこの自意識はあると思いますが2年前の時点で14才なのでなかなかのものです。あれに関しては他の人が自分を偽装するかもしれないから、という衝撃の真相をラジオで語っていましたが、あれとか、そんなこと気づかわなかいけないのかと切なくなればいいのか、それでどうしてゆうとりんが出てるんだと突っ込めばいいのかわからなくて戸惑います。わりとそういう消化に戸惑うエピソードをもりっと乗っけてくるの得意技ですよね。
でもしょうがないんです、だって王子様なんですから。庶民の基準で測ってはいけません。
王子様は人から愛されるのが当たり前です。小さい時から寵愛を受けることを前提として生きてきたはずです。ジャニネットの映像でやぶに頭なでられてるのとか、会報でひかるに抱っこされるのとか、なんだそのかわいがられることを心から享受してるような顔は…!とむしろ戸惑いましたが、きっと目上の人からかわいがられる感覚を思い出したのでしょう。目いっぱいの愛情を受けることは、居心地のいい場所なんだと思います。物心ついたときから周りから寵愛という寵愛を受けてきたんでしょうから。そうされる場所が居場所なはずです。
王子様なんで、人より秀でていることも当然です。それを称賛されることも当然です。そこに優越感やプライドも抱いているとは思いますが、自分がそう思ってることにも無自覚なんじゃないかと思います。だってそれは意識するまでもないことです。当たり前のことなのだから。だから人より上の立場にいて、人に慕われることも当然です。そうあって然るべきなんだと思ってるはずです。そうじゃないことには違和感しかないと思います。
王子様なんで、庶民のルールはちょっと理解できないのかもしれません。自分が下々の者と違う独自のルールで動いてることすら意識してないかもしれません。特に庶民の「暗黙のルール」とか理解の範疇を超えてると思われます。だからしばしばそこに齟齬を感じることもあるでしょう。他者とイーブンな関係で何かを共有することはちょっと苦手かもしれません。イーブンな存在なんて今までいなかったんですから。だからそうしようと思ってもなかなかうまくできず、それに傷付くことがあるかもしれません。
でもしょうがないです。王子様は孤高の存在です。特別な存在であるからこそ、孤独も引き受けなくてはなりません。そのために表情に影が落ちることもあるでしょう。でもこちらはそれを見つめるしかありません。


わたしは今まで、王子様はああああああああんんと萌える属性とかありませんでしたけど、この際そんなことはどうでもいいです。本人が王子様を名乗るんですから、王子様性を推すしかありません。だって本質的に王子様であり、実質的に王子様なのですから。
世界は彼を祝福するためにあるし、世界は彼に祝福されるためにあるんです。王子様ってそういうことです。その王国の片隅にでも入れたらそれはとても幸せなことです。


何を書いてるんだかよくわからなくなって参りましたが、沸いた文章を書くのは楽しいですね!