壁と卵とユニットとショートケーキ

またも自分の気持ちを整理するためだけのエントリです。
しつこいけど、やっぱりここはわたしの一番こだわってきたポイントであるので、自分で納得いくまで考えます。


そこは決着ついたので、わたしはゆうとくんが好きです。そしてじゃんぷが好きです。それは言える。でも、それは矢印でつながることではなく、独立した問題です今のところ。いちごが好きなのといちごのショートケーキが好きなのとは違う、というのと同じくらい違う。いちごが好きでなおかつショートケーキが好きだというのと、いちごが好きだからショートケーキが好き、というのは違う。いちごが好きだからいちごが入ってるのものは全部好きで、だからショートケーキも好き、という人はいるでしょうが、基本的にはその魅力は別物だと思われるし、どちらかが好きでどちらかが嫌い、というのはわりとあり得ることだと思います。そんなかんじです。
ゆうとりんうっとり゚・*:.。..。.:*・゚ は、まあよく考えると今に始まったことではないけど、それをメインに切り取るようになったのは最近で、そういう見方自体がはじめてなので新鮮に好きです。じゃんぷに関しては今まで好きだったから、悪い言い方をすると惰性で好きです。これからどうなるかわからないけれど、それは今のところ別のことです。


わたしはマヨネーズが心の底から大嫌いなんですが、卵と酢と油が嫌いなわけではありません。むしろそれぞれは好きです。この3つが組み合わされると嫌いになるんです。ゆで卵にドレッシングかかってるのを食べてまずいと思ったのでそういうことだと気付きました。で、逆にマヨネーズが好きだという人は、卵と酢と油が好きなだからマヨネーズが好きなわけではなく、それが組み合わされたひとつのものであるマヨネーズが好きなのではないかと、そう思います。
わたしがユニットが好きだというのはそういうことです。それを構成するひとつひとつについて好きか嫌いかということはさしたる問題ではなく、それが組み合わされた時の調和が問題なのです。それがすべて。集合はすごく好きなのに構成する要素のひとつひとつはそれほど好きではない、ということだってあり得る。むしろその方が、それなのに組み合わされたものはこんなに大好き!奇跡!!出会えた奇跡!!って沸ける。
アルバム発売前にこんなことを言うのも不粋ではあるけれど、やっぱり然るべき時期ってある。わたしの中ではそれは過ぎてしまった。やっぱりアルバムは1年前に出してほしかったし、アルバムツアーをしてほしかった。過ぎてしまったことを嘆いてもしょうがないんだけど、時間は経ちすぎてしまった。その間にいろいろなことが起こったしいろいろなことが起こらなかった。この間にいろんなことを試されすぎた。その結果いろいろと考える隙ができてしまった。要するに、構成する要素のひとつひとつについて好きか嫌いかどうかじゅうぶんに吟味する暇ができた。もしくは、それがJUMPという枠組みをなくした場合にどうなるか、枠組み自体が変わった場合にどう思うかというのを、いっぱいシミュレーションされていちいち考えさせられてしまった。考えた結果、答えが出た。それはあまり楽しいものではなかった。そのことを知ってしまった。もうそれを知らない頃には戻れない。そういう意味で時期は過ぎてしまった。

わたしがアイドルを愛でるのはアイドルグループを愛でるということとほぼイコールだった。10年近くそうやってきた。もちろんこれはわたしのベースが嵐であることに負うところが多いのだけど。ユニットというのは考える枠組みであり、見る上での絶対的な土台。わたしはそういう見方しか知らなかった。でもJUMPという枠組みは脆弱すぎる。もしくは脆弱さを補って補強していこうとはしてるけど、その方向性に魅力を感じない、ということかもしれない。そこから切り取る景色にわくわくしない。
そんなこんなでグダグダ悩んでるときに、わたしがそれを見つめてじっと考えてる手の中の卵を奪って「そんなことはどうでもいいじゃん!」て壁に投げつけてくれたのがゆうとりんなのかもしれない。
…全然うまいこと言えてない。というか話が大幅にずれた。


食べ物の喩えを出してしまいましたけど、アイドルを愛でるのは味わうことに似てると思います。すごくすごく楽しいコンサートに行って帰った後は、夢のようにおいしいものをお腹いっぱい食べた後と同じような幸福感を味わえる。もちろんそれ以上の甘美な気持ちも味わえる。死ぬほど体に悪いけど、死ぬほど甘くておいしいものを食べたみたいなあのかんじになりたくて、わたしは現場に足を運ぶし、それを求めることはやめられない。