甘いさびしさ

春のことですけど、会報にゆうとくんが私服で写っている写真で、足元がコンバースでなかったのを見た時たいへんびっくりしました。自分でもコレクションしてると言っていて、いつ何時も執拗にコンバースばかり履いていたゆうとくんが、コンバースでないスニーカーを履くようになったのは事件でした。
物への固執というのはその人のアイデンティティと深く関係していると思います。ブランドという、実用性とは違うところでのこだわりなら特に。そのこだわり方が変わったというのは、内面の変化でもあると思います。
春といえば、ラジオでの他メンバーのやりとりにおいて、すごくゆうとくんが変化したと感じた時期です。他人に対してすごくオープンになったというか寛容になったなと思いました。それは、自分がすごくこだわっていたことに対して寛容になったということなのかもしれません。人に対するこだわりが柔軟になって、物に対するこだわりも柔軟になったのでしょう。今から思うと、コンバースに対する執着を手放したのはゆうとくんの変化の象徴であったのだと思います。ひとことで言うと大人になったということです。
そしてこの冬にもまた、ゆうとくんはこだわっていたものを手放しました。襟足です。
ゆうとくんはいろいろなものにこだわりのある人で、髪型もそのひとつです。首が長く見えるからという理由で、襟足の髪をずっと伸ばしていました。邪魔そうに括ったり、ピンで見えないようにあげたりして、じゃっかん不思議な髪型になることもありましたが、それでもずっと長くしていました。それがこの冬さっぱりと切ってしまいました。もちろん、ドラマの役柄に合わせてということでしょうが、たぶんそれほど抵抗なく切ったのではないでしょうか。推測ですけど、そんな気がします。
定期的に同じようなことを書いていますが、そうやって大人になったということを知るたびに、ちょっとせつなくてだいぶ寂しい気分になります。
そして、何が言いたいかというと
今の髪型あんまり好きじゃない……
ということです。
いや似合わないと思うわけではありません。むしろ似合っているんだと思います。さっぱりして美しいお顔がよく見えるのは大変よきことだと思います。ドラマの役柄にも合ってると思います。あのメガネと制服姿だとそれはそれはかわいいです。浩司くんとしては100点の髪型です。でも裕翔くんとしてはもうちょっと長い方が好きだなあと、コンサートの時はちょっと寂しく思いながら見ていました。襟足はまあどちらでもいいんですが、前髪は長い方が好きです。ちょっと鬱陶しそうな前髪から美しい顔がのぞく様子や、頭を動かすたびに髪が揺れて乱れる様子がとてもとてもとてもとても好きだったんだなあとつくづく思いました。
長い髪が失われてしまったことも、ゆうとくんの長い髪に対するこだわりが失われてしまったことも、寂しいなあと思ってしまう冬です。
まあそれが成長したことによる変化という理由だけだったら、3日は寝込みたいほど寂しいですけど、なにせドラマ出演という大きな仕事が契機なので、寝込みたい気分にはならないし、喜びの方が全然大きいので問題はないです。