保坂さんになりたい

ドラマの4話でもっとも印象的だったのは浩司くんの「運転手の保坂さんが風邪ひいちゃって」というセリフです。
使用人をさん付けで呼ぶ浩司くん!!!!なんという育ちの良さ!!!!!
使用人なんだから呼び捨てでも構わないのにちゃんとさん付けで呼ぶ浩司くんなんていい子なの!!!!やっぱり結婚したい!!!!!!
小林家の設定からいってお家には女中と書生が50人ずつくらいいて然るべきなのに、使用人が全然出てこないと不思議に思っていたので、ちゃんとお抱え運転手がいたことに安心しました。
野島脚本て特に好きでも嫌いでもないんですけど、このセリフに関しては素晴らしいなと感動しました。このドラマ自体、特におもしろくもないし、だからといってつまんねーわけでもないんですけど、浩司くんの人物造形に関しては素晴らしいと思います。軟弱ボンボン野郎だけどほんとうに素直で愛らしいし、浩司くんの抱える鬱屈やコンプレックスがあほらしい設定に物語性を与えています。
本当にこの役がきて良かったなあと思います。実際はどこから切っても王子様でしかないゆうとくんがを軟弱メガネを演じるこの捻じれが言いようのない美しさを生み出しています。たまらなく耽美です。そして、たぶんこういう濃いキャラを演じるのはすごくやりがいあるし楽しいと思っていることでしょう。それはわたしの妄想にすぎないですけど、「ああ、やりがいあるお仕事がきて良かったねえええええ」と感激できるのは楽しいので、そういうお仕事って貴重だと思います。