4年も経つと

最近嵐のDream"A"liveというアルバムをよく聞いています。
4年前に発売されたアルバムです。
発売当初、わたしはこのアルバムがあまり好きではありませんでした。というかとても嫌いでした。何度か聞いて「無理!どうしても受け付けない!!」と思って部屋の隅に押しやり、そのまま聞き返すこともなく放置していました。
そのまま時が過ぎていたのですが、最近ふと思い立ち聞いてみました。そしたら、なかなかに新鮮で、「え、むしろこれいいアルバムじゃね??」と思えたので、今さらながらよく聞いています。
ひとつひとつの曲も爽やかでちょっとエッジが効いていているし、曲の流れもいいし、ひとつのアルバムとしてまとまりがあっていいアルバムだと思います。特に、疾走感あふれる「Do my best」から一転してしっとり甘めの「シリウス」、そこからちょっと哀愁漂う系の「Flashback」にいく流れが好きです。それぞれの曲もいいし、流れに緩急があってぐっときます。「声」とか、相葉くんから始まるというずっこけ感が、曲のまったりした雰囲気と絶妙に合ってて名曲だと思います。
聞き込む、というより、聞いていて心地いいから流しておく、とう感じで聞いてます。

以前はジャケット見るのも嫌なほど嫌いだったのにこんなふうに肯定的に思えることがびっくりです。むしろそんなに嫌いだった感覚が今となっては思い出せないくらいです。
でも嫌いだった理由はわかっています。あの時のわたしが嵐に求めていたこととは違ったからです。
2008年は9月に初めて国立でコンサートをした年で、その年の春といえば、嵐が猛烈な勢いでトップアイドルへと駆け上っていった時期です。わたしはそれについていけませんでした。ドリームアライブというコンセプトは、更に突き放された感じがしました。夢と現実は別物だと、それをわかってて夢を作っているんだよ、という宣言は、一段高みに行ったという宣言でもあります。その前のアルバムの「Oh Yeah!」という曲ではバイト帰りにきみを自転車に乗せていた嵐ですが、そういう何気ない日常の延長にいそうなアイドルではなくなっていったのです。そういう感じが受け入れ難かったのです。
それから4年経って、嵐が冗談みたいにばかでかい規模の仕事をするのをながめつつ、わたしもわたしで若い子にうつつを抜かしたりしてるうちに、嵐を見る姿勢も変わっていきました。
簡単に言うと距離ができたということで、そう思ってしまうことを寂しいと感じることもあったけれど、ちょっと遠巻きに長い目でまったりと見ていくのも悪くないなと今は思えます。
だからこそ今Dream"A"liveがいいアルバムに聞こえます。びっくりするくらい新鮮に響きます。距離感の違いで、同じものなのに全然違って聞こえてくるのがおもしろいなと我がことながら思います。
4年も経つといろんなことが変わるものです。