香港公演のふしぎなこと

香港公演の感想の続き的なことです。
前述のように香港公演は本当に楽しかったです。そこは夢のような空間でした。なので別に文句というわけでもないのですが、ふしぎに思うことがいくつかあったのでそれもちょっと書いておきます。
ひとつは、この公演が3月に予定されていた公演が延期になった上の振替公演であることに対してまったく言及がなかったことです。予定されていた公演がなくなるって大変なことです。それがいきなり決まってどれだけの痛手を被ったと思ってるんですか。日本から行く酔狂なファンにとっても一大事だし、現地のファンにとっても一大事だったはずです。どの人々にもそれぞれの生活があって、その中でどうにかコンサートに行くまでに調整しているはずです。そんな中会場に来たお客さんに対しては、それなりの説明と謝罪があってもいいと思うのですが、それがまったくありませんでした。「演出上の都合」が何なのか説明しろとは言いません(もちろん説明してほしいですけど)、ひとこと「延期してごめんね」って言ってくれればいいんです。それがなかったのは残念でした。というかなぜ言わないかふしぎです。
ふしぎなこととしては、「JUMP around the world」をやらなかったこともあります。何のために作った曲なんだ!!!!???という疑問を抱かずにはいられません。初の海外公演でやらなくていつやるのでしょうか。それともaroundしなくなったからカットになったのでしょうか。わたしはあの曲が特に好きなわけでもないので別にいいといえばいいのですが、何かこう一抹の納得いかなさが残ります。曲でいえば「愛ing」をやらなかったのもふしぎです。横アリではアンコールでやっていてすごく盛り上がったし、香港公演にもすごくはまりそうな曲だと思ったのですが。曲中の「あいしてる」のセリフ部分を広東語と英語で割り振って言えばいいのでは、と思ったので、カットされたのがふしぎでした。
あとふしぎなのがパンフです。香港のグッズでフォトブックというものがあって、横浜のパンフレットの別編集のミニサイズ版のようなものでした。メンバーそれぞれのページには広東語と英語でコメントが書かれています。これの裕翔くんのページには"Please enjoy my drumming and tap dancing."とありました。しかし、公演でdrumingは確かに披露していたのですが、tap dancingは披露していませんでした。舞台ではなくコンサートなのでタップをしないのは構わないのですが、なぜしないことについてパンフに書いてあるかが単純にふしぎです。この取材時点ではやる予定があったのでしょうか。裕翔くんが希望していただけで、提案したら却下されたのでしょうか。謎です。
あと、ちょっと残念だったのが、MC中に自分の名前を広東語で言わなかったことです。山田くんだけ広東語で言ってたのですが、他のメンバーは普通に日本語で言っていました。確かに大半のお客さんはジャニーズ好きが高じてコンサートに足を運ぶ人々なので簡単な日本語は理解できるようでした。でもやはり現地の言葉で自己紹介くらいはしてもいいのではないでしょうか。たぶん聞きたいはずです。わたしはそれをすごく楽しみにしていたので聞けなくて残念でした。そしてJUMPにやってほしかったそれをえびじは全員やっていたのでちょっと「あれ??」と思いました。ホスピタリティの差をものすごく感じました。
そんなかんじで何となく釈然としないことはありました。JUMPの公演に行くといつもそういう釈然としない感じを覚えます。彼らはわたしの理解できない行動原則に基づいて動いているんだと思うようにはしていますが、やはりふしぎなことはふしぎです。
そんなふしぎさを吹き飛ばして余りある程楽しかったのでいいんですけどね。というか、何だかんだ言いつつどんな理不尽なことが起こっても海外まで行くようなファンが、そのふしぎさを支えているのかもしれないとも思います。