試練の秋

11日にジャニーズワールドを観に行って、それからずっと「うーーん」とうなってました。
感想をどうやって書けばいいのかわからずもやもやしてました。いいとか悪いとか好きとか嫌いという前に、それを判断する立脚点というか方向性そのものがつかめなかったんです。
そしてとりあえず考えてることの途中経過的なことを書きます。ネガティブ寄りです。


ジャニーズワールドは、ざっくりとしたストーリーで言うと、ショーを作るプロデューサー(薮くん)がいて、そのショーを行う少年たち(その他JUMPとジュニアたち)がいて、とりあえず1月から12月までその季節ごとのイベントにまつわるショーをして、その後なぜか山田くんが「人が死ぬのは嫌だ!」と言いだし何かよくわからないけど山田くんをかばってプロデューサーは死にます。ここまでが一幕。二幕はなぜか13月を求めて少年たちは宇宙を旅し、エンターテイメントの星の宇宙人(?)であるえびじといろいろショーをやったりしつつ、反戦に目覚めたりしながら、「ユートピアは心の中にある!」という結論に達し地球に帰ります。めでたしめでたし(たぶん)。
最初は出演者総出演でレビュー的なものがあり、一幕の1月から12月までは、ジュニア含め出演者わっさりで芝居というより歌って踊るショーが中心です。13月に行く二幕は、芝居部分が多くなって個人の見せる場面が多くなります。
二幕で見せ場があるのはメインの芝居やソロ曲がある山田くんやバレエダンスを見せる場面のある知念くん、ファイブスターセットをがっつり使うえびじ、あと日替わりシェイクスピアのある光戸塚健人の3人、とかだと思います。


裕翔くんが始まる前のじゃんペーパーで「メンバーの姿を見て焦りを感じる」ということを書いていたのがとても引っかかっていました。製作発表の会見にもいなかったわけで(座長のクレジットはJUMPなんだから全員出ないというのはどう考えてもひどい話だと思いますが)それと合わせて考えると心配するなと言われても無理な話です。
これは出番が少ないんじゃ…!!!と危惧していたわけです。
だから一幕を観た時は安心しました。思ったよりは出番あるじゃん!と思いました。しかもすごいかっこいいし!!!と満足感でいっぱいでした。
でも二幕を見て、ああこれは裕翔くんが焦るのも無理はないと正直思いました。個人の技を見せるような場面が増えて、それには裕翔くんは絡まず、こういう言い方はなんですが、「その他大勢」的な役回りが多かったのです。裕翔くんのファンでなくても否が応でも目を引くようなこれと言った見せ場はなかったというのが正直なところです。あれだけたくさんフライングの場面があったのに、裕翔くんはフライングもありませんでした。
タップがあるかないかというのが始まる前とても気になっていたことでした。このところむかしの雑誌を熱心に見返していたのですが、裕翔くんがタップに関してかなり意欲的だというのを改めて確認しました。毎年新年の抱負的なことでは口にしてるし、高校卒業の折りにも言及しています。だから帝劇という舞台でタップを踏んでいるのを見たいと願っていました。が、タップがあったかというと、これがかなり微妙でした。踊りの中にタップ風な振り付けがあって、そこでわりと裕翔くんがフィーチャーされるシーンがあったし、8月の下駄ップの場面ではセンターにいます。だから「ない」とは言えないのですが、でも「タップあった!!!」と心の中で勝訴の紙を掲げて走り回りたいような演出かというとそうではなかったです。
じゃんぺでも「自分にできることは結局ドラムかな」と書いていましたが、確かに裕翔くんの個性という意味で特徴があったのはバンドでドラムをやっていた時かもしれません。羽根のついた豪華な衣装でドラム叩いているのは文句なくかっこよかったです。でもバンドという性質上、個人を見せるという感じにはならないんですよね。
うーーーむ。


結局「自担の出番少ないぷんすこ!」という話かよと言われれば、まあそうですねと言うしかないです。
ただ、出番が少ないから「もっと出てほしい!!!」と思ったかというとそういうわけでもないんです。
なんというか、裕翔くんのキャラクターってこういう舞台にがっつりはまるような性質じゃないよね…とも思ったんです。
この舞台は、ジャニーさんのギネス記念と銘打たれていてるし、ジャニーさんの好きなことややりたいことを詰め込んだものなんだと思います。いろいろな戯曲やミュージカル、レビューやサーカスなどのエッセンスを取り込んだ華やかなエンターテインメントショー。その世界を、今この出演者陣で作っていくという時に、適切な配置をするのであれば、まあこうなるのかなと思います。それを体現するのに主演として薮くんや山田くんは合っているのでしょう。ショーの部分を引っ張るのは経験が桁違いに多いえびじが適任なのでしょう。それはとても納得がいきます。
その中で裕翔くんがもっと、平たく言うと「目立つ」ためにはどうすればいいのか、ということを考えるとうーーーーむとファンであるわたしも考えてしまいます。
もっとスキルを伸ばして、こういう世界観に合うようになってほしい!!とは思わないんですよね。
こういう舞台が個人的にはそこまで好きじゃないからです。華やかで楽しいし嫌いではないけど、すっごくはまるという部類でもないので。だからこういう舞台をこれからもがんがんやってほしい!そして主役を張ってほしい!!!とか思わないんですよね。わたしの個人的な嗜好もそうだし、裕翔くん個人の資質にもすごく合ってるわけでもない感じがします。個人的な感触ですけど。もちろん芝居でも踊りでもアクロバティックなことでも、スキルが上がるに越したことはないんですけど。でもそこを目標にやっていってほしいというわけではないです。
じゃあどうなってほしいんだろう、と考えた時に、ちょっとその答えが見えないなあというのが正直なところです。現状じゃ物足りないなと思うものの、「こうなってほしい!!!」という方向性も見えなくて、自分の中でちょっともやっとしています。
そして、でもJUMPでいる限りこういう感じの舞台の仕事が続いていくのかなーというのがまたちょっと考えてしまうところです。主役的な役回りの山田くんと薮くんがいて、あとアクロバットもダンスも出色のスキルの知念くんがいて、それはジャニーさんの思い描く世界にはまっているのだと思います。パンフなどから察するにこれを海外に持ってきたいという向きもあるようですし。
だから、たぶんこういう状況は続くし、その中でやっていかなきゃいけないんだろうなこれからも、という現実があるわけです。
うーーーむ。
そりゃ裕翔くんも悩んじゃうと思いますよ。見てるわたしも悩んじゃうよ。


わたしが裕翔くんのとても好きなところのひとつは、いつでも仕事に対して意欲的なことです。もっとグループの中で上に行きたいと、いろんな仕事に挑戦したいとやる気を隠さないところです。その点に関してとても正直なゆえに、時には葛藤を抱えているところも見せてくれます。そういう素直さは素晴らしい美徳だと思っています。
裕翔くん自身が、もっと個性を出したいと、もっと上の位置に行きたいと、そう願うなら私もそうなってほしいと思います。それを応援していきたいです、心から。
でもどういうやり方で応援していけばいいのだろう、ということの答えが見つからなくて悩んでいる、というのが現状です。とりあえずこの舞台は、多少の変更があるにせよおおまかな枠組みは変わらないでしょう。それでもあと2カ月以上続きます。じゃあどういう心持ちで見ていけばいいのだろうか、と考えたり。方向性が見つからなくて手さぐりな感覚です。


とまあ、そんな感じです。考えてることの途中経過。また続きは書くつもりですが、確かなことはあるので試練はあっても大丈夫だろうと思ってます。
だって裕翔くんものすごくかっこいいんです!!!!!!!
一目見るだけで本当に幸せ!!!!!!!!
これだけは真実だし、アイドルにとってそれがいちばん大切なことだと思います。


わたしの次の観劇は来週なので、それまでにもうちょっと思考をクリアにしておきたいとことです。この通り裕翔くんしか見てないし、その視点でしか捉えられてないので、もう少し視野を広げられたらいいなと思ってます。