『半沢直樹』夢うつつ

半沢直樹』がついに最終回ですね。
裕翔くんの出ていた大阪編は1か月前に終わってしまいましたが、ドラマは続き、その間も視聴率は上がり続け、今やテレビの中の人からジャニタレから親戚のオッサンから道行く小学生まで「倍返しだ!」と普通に言うような国民的人気ドラマになってしまいました。もはやちょっとした社会現象です。これほど幅広い層に視聴者を獲得するするドラマというのは数年に1本レベルです。半沢直樹の話題が人々の口にのぼるのを聞くたびに、そのようなドラマに裕翔くんが出ていたという事実に感動します。
この『半沢直樹』出演が決まってからというもの
夢みたい…
と思うことばかりです。
未だにちょっと信じられていません。
この仕事、本当にいいことばかり起きるんです。とびきりいいことばかりです。
まずもって、1〜3月の冬クールに『シェアハウスの恋人』に出ていた時点で当分ないかと思っていたドラマ仕事がこんな早いスパンで巡ってきたこと自体「おお、すごいな!」と歓喜する出来事なわけです。いわゆるバーターでもありません。しかも2013年の夏クールということは、撮影時期は裕翔くん10代最後の日々です。その姿がドラマというパッケージで記録されるなんて、それだけで素晴らしいことです。
しかも銀行員役です。
銀行員?
銀行員…??
高校卒業2年目にしてお仕事ものという新たなる展開!しかも銀行員役ということはスーツ!スーツとか!着るとか!!!!それだけで興奮しかない事件です。
たとえ内容がどういうものであってもテレビに出るというだけで小躍りしたいくらい嬉しいのに、このドラマ、内容もおもしろかったのです。今さら言うことでもないかもしれませんが、普通におもしろいんです。普通におもしろいドラマって、あるようで実はなかなかありません。老若男女誰が見てもおもしろいと思える、きっちりと丁寧に作りこまれた見応えのあるドラマは貴重です。出演するドラマがそんなドラマであるのはうれしすぎることです。
でもこのドラマおもしろくなりそうだなって、原作読んだ時点で思ってました。構成ががっちりしていておもしろかったし、ドラマにしやすそうだなと感じました。そして、原作ファンが「こんなのイメージと違う!!」ってプンスコする層ではなそうなので、そこでいらぬ批判を受ける心配もなさそうでした。これはなかなか期待できるなと思って、その点では始まる前から安心できていました。そんな安心が得られるのも貴重なことです。
原作読んだ時いちばん、ぎょええええええええええと思ったのは、「半沢が、中西が運転する業務用車に乗って西大阪スチールに出向いたのはその会議の翌朝である」というところです。
中西が運転する業務用車…??
うええええええええええええええええええ裕翔くん運転するのおおおおおおおおおおおおお!!!!?????
と、それを読んだ時動転して、駅で電車待ってる時に読んだいたのですが、どの電車乗っていいかわかんなくなって電車一本乗り逃しました。
原作で「このシーン期待!!」とワクテカするところは往々にしてドラマ化するとカットされたりするものですが、そんなことはなくこの社用車のシーンはがっつりありました(裕翔くんのクランクインはこのシーンだったようです)。去年免許を取って、2月には「ひとりじゃまだ怖いんで必ず助手席には家族に乗ってもらって運転」(会報より)と言っていた裕翔くんが、実際に車を運転するところをこんなに早く見られるとは。
しかも助手席に堺雅人
オタクの妄想を超えたドリーム展開です。
これだけで事件すぎますが、ドラマが始まってみたら、それすら些細なことに思えるほどでした。
ドラマ自体が原作よりもだいぶ重厚感が増したドラマチックな演出になっていて、その中で裕翔くん演じる中西くんにも原作よりもずっと重要な役回りが用意されていました。粉飾の罪を押しつけられる新人。半沢が「よき上司」であることを示す重要な役です。その上、小木曽に脅されて思い悩み、それを最後にははねのけて逆転させるというドラマまで加わりました。中西くんが葛藤し、半沢に影響され成長していく様子がドラチックな筋書きで表されていました。
こんないい脚本を用意してもらえるなんて!!!
感涙です。
そして、その脚本に応えて、新人ながらの惑いや覚悟を瑞々しく繊細に表現する裕翔くんの演技!!!!!
ひいき目でしか見られませんけど、本当に素晴らしかったと思います。
裕翔くんにすごく合ってる役だったと思います。大御所だらけの現場で緊張しっぱなしだという裕翔くんの緊張感や不慣れ感はそのまま中西くんの状況に合っていますし、その中でとにかく一所懸命やる健気さや必死さ、堺さん演じる半沢さんへの信頼感と憧れ、そういったものも裕翔くんとリンクしていきます。自分と離れたキャラもさらっとこなすというタイプではなさそうな裕翔くんにとって、自分とダブるこの役はぴったりだったと思います。ドラマの中での中西くんの成長は、そのまま裕翔くんのリアルな成長でもあります。
無理なく演じられる役は見ていても気持ちいいです。キャスティングをした方の目利き能力素晴らしい。役が合っているから大御所揃いの中でも浮かないし、裕翔くんの持つ初々しさと爽やかさが、こってり濃厚なドラマに清涼感を与えていてすごくいいバランスになっていました。
そしてまあ中西くんの美しいこと!!!!!
顔のアップを多用する演出ありがとうまじで!!!!怯える中西くんも、調べる中西くんも、ひらめく中西くんも、思い悩む中西くんも、決死の覚悟で真実の告白をする中西くんも、目に涙を浮かべる中西くんも、嬉々として支店長のかばんをあさる中西くんも、精いっぱい半沢さんを気づかう中西くんも、それはそれはそれはそれは美しゅうございました!!!!!!地味なグレースーツとクラシカルな七三分けがよりいっそう裕翔くんの造形の美しさを引き立てていて本当にため息が出るほど美しかったです。
19才最後の季節の美しさをこのような角度から切り取られるとは!!!思ってもみなかったです。アイドルをしている時とは全然違うこの角度もまた格別に美しいものでした。
高視聴率であったということは、この美しさが多くの人の目に入ったということです。ああなんと素晴らしいことか!!
しかし本当に冗談みたいな高視聴率です。見応えあるものをきっちり作って、それが数字として結果出すというのは理想的です。理想が現実となっていく恐ろしいドラマです。
大御所共演者の方々にかわいがってもらえたことも嬉しいです。
雑誌のインタビューや公式サイトの情報を見るに、共演者の方々にそれはそれはかわいがってもらっていたようです。融資課は和気あいあいとしていたようで、モロ師岡さんとは合間にタップダンスしていたそうです。どんなファンタスティックな光景でしょうそれ。堺さんにもずいぶんかわいがってもらっていたようで、コンサートのMCで「堺さんにJUMPのコンサートの話すると『おもしろいねえ^^(モノマネしつつ)』って言ってくれる」と言っていました。JUMPの話を報告してるとか、どんだけ懐いているんでしょう。堺さんて物静かでちょっと気難しい人なイメージなんですけど(イメージなので実際は違うかもしれませんが)その堺さんに自分のことをぺらぺら喋れる裕翔くんて結構すごいなと思います。裕翔くんが渡したカモナのCDも聞いて下さったそうで、年若い共演者にも気を配る堺さんて本当に度量の大きい役者さんですね。
なかよくしてる、というのももちろん嬉しいことですけど、経験値の高い俳優さんの中にいて、たくさん刺激を受けたであろうことが何より嬉しいです。それはインタビューなどでも語られていますし、演技を見てもわかります。刺激的な環境であったというのが素晴らしいことです。この経験は今後必ず還元されるでしょう。
ドラマと並行してツアーがあって、ドラマについて語る裕翔くんが見られたことも嬉しかったです。JUMPのメンバー(特に薮くん)もドラマがお気に入りでみんなしてキャッキャと話していてその様子は大変かわいらしかったし、その輪の中にいて、ドラマについてとても楽しそうに、そして誇らしそうに語る裕翔くんは、自信に満ち溢れてよりいっそう輝きを増していました。19才から20才へと移り変わる特別なシーズンのツアーで、充実していて輝く裕翔くんを見ることができたとは貴重なことです。そして「堺雅人のモノマネ」という新たなネタまで手にしました。裕翔くんの観察眼が冴え渡ります。
それでいて「ドラマ収録のため休演です」という事態にならなかったのも良かったです。
このように、本当にいいことばかり起きたんです。思ってもみなかったようないいことが、こんこんと沸き出る泉のように次から次へと起きていきました。すべての要素がいいことの方に回り続けて、その連鎖は今もやみません。見ていてもすごく楽しかったし、裕翔くんにとってもプラスになることばかりです。
こんないいことばっかり起きていいのか…??と不安になるほどです。本当に夢みたいなだなあと思います。5月に発表になってから、夢みたいってずっと思ってて、終わろうとしている今もずっと夢を見ているようです。


でも、見ているわたしにとっては夢みたいでも、裕翔くんにとっては現実です。きっとこれくらい当たり前のことなのです。この世のすべての素晴らしいことは裕翔くんのものです。当然のことであって奇跡でもなんでもないのです。
半沢直樹』に出たことは、ちょっとした足がかりに過ぎなかったと、そういう未来がきっと待っていると思います。


最終回の視聴率はどれくらいいくんでしょうか。いい結果になればなるほど、裕翔くんがそれに出演していたことの価値も上がるので、いい記録になればいいなと思います。そんなこと思いつつ見届けるつもりです。