螺旋階段

現在放送中のドラマ『東京バンドワゴン』の二話に裕翔くんがゲスト出演されました(「ゲスト出演」ってものすごいかっこいい響きですね。これだけでうっとりします)。
ドラマの舞台である古本屋の近所に住む大学生の役ということで、シンプルでカジュアルな装いに身を包んだ裕翔くんはそれはもう爽やかで麗しゅうございました。家族思いの優しい心の根を持ち、なおかつちょっと抜けてるところがあるチャーミングな役柄は裕翔くんにとても合っていました。
ドラマ自体のほっこりとした雰囲気になじんでいるのに驚きます。異次元の美しさを持っているのに、物語の空気にすっとなじめるのは裕翔くんの大きな才能であると改めて感じます。


『東京バンドワゴン』の主演は亀梨くんです。亀梨くんといえば、『野ブタ。をプロデュース』で裕翔くんのお兄さん役だった方です。その昔ドラマで兄弟役を演じた二人の久しぶりの再会。胸熱な展開です。
ドラマのOA前、雑誌で裕翔くんはこのように語っていました。

『東京バンドワゴン』の2話に出演することになりました。
まだ撮影に入ったばかりだけど、久しぶりの亀梨君との共演。ドラマでの共演は『野ブタ。をプロデュース』以来8年ぶりで、もちろんこれまで歌番組とかで顔を合わせることはあったけど、第一声は「大きくなったなぁ」だった。小さいころの僕といえば本当にいたずらっ子だったから、きっと迷惑かけてたんだろうなって(笑)。
(中略)
実は『半沢直樹』で堺雅人さんと最初に対面した時も、今回の亀梨君と同じようなことがあって。『エンジン』以来だったから「中島さんじゃないですか。あんな小さかったのに!」ってすごく驚かれていて(笑)。最近こうやって小さいころに共演していた方との再会が多くて、本当によくびっくりされる。あの当時に比べたら身長も中身も成長してると思うし、そういう姿を見てもらえる機会があるのはうれしいことだなって思う。
(TV LIFE2013年10月25日号)

亀梨くんといい、堺さんといい、小さい頃に共演した人々とドラマの現場で再び会うことを、とても嬉しそうに語っています。「大きくなった」と言われたくてたまらないという思いがにじみ出ています。そう言われることが嬉しくて、そしてとても誇らしげです。
最近こういう、小さかった頃の裕翔くんを思い出す巡り合わせが多いなと思います。共演した方と再会するのもそうですし、ドラマにたびたび出るという状況そのものもそうです。
そして、たくさんの年上の共演者の方に囲まれるという状況が重なるのか、周りからまるで子役のように愛されかわいがられています。ドラマの共演者の方に自分のことやJUMPのこともたくさん話していたようですし、終わった後もいろんな方と交流が続いているようです。年上の人にかわいがられるという状況にあるからか、裕翔くんの無邪気さやあどけなさというのも最近になって増してきたように思います。半沢直樹撮影時の雑誌のレポでは「裕翔の無邪気さが現場を引っ張っている!?」と書かれていましたし。純粋さを臆することなくスパークさせて、無邪気パワーで人に対しても積極的になっているようです。
今の裕翔くんは、小さい頃の裕翔くんに重なります。まるで長い時間をかけて元いた位置に戻ってきたかのようです。
でももちろん元いた場所と同じところではありません。「あの当時に比べたら身長も中身も成長してると思う」と本人も言っているように、大きく成長しています。外見的な成長は言わずもがな、内面的にも本当に大きく成長しています。無邪気さもこどもらしさもありますが、本当にこどもっぽいわけではなく、それを自分の武器として状況に応じて出せる余裕があります。演技にしてもコンサートでのパフォーマンスもグラビア仕事も、スキルアップしたことはもちろん、最近の裕翔くんはたくさんある引き出しからそこに最適なものを選んで出して見せてくれる余裕を感じます。「あの当時に比べたら身長も中身も成長してると思う」と自分で言えるくらいの自信にも満ちてます。
裕翔くんの成長はまるで螺旋階段をのぼるようです。たくさんの経験をして、一旦は元いたところから遠く離れた場所へと行っても、またゆっくりと円環を巡り戻ってきます。今は元いたところと同じ場所の、それよりずっと高い場所にに辿り着いたのです。
裕翔くんがハタチになるこの時期に、そういう場所にきた巡り合わせがきたことは幸運だと思います。もちろんその縁を手繰り寄せたのは裕翔くん自身の力です。今のタイミングでたくさんしてきた努力が実ったのです。


裕翔くんの成長が螺旋階段ならば、きっとまた今いるところから遠い場所に行くのだろうなと思います。
裕翔くんの成長がこのまま止まるわけはありません。この先あるいはスピードアップして成長していくはずです。いろいろな舞台を観に行ったり、乗馬を再開させたり、吸収することにも貪欲です。具体的にどんなことが起こるのか想像はつきませんが、意外なサプライズに満ちたことが起こるのだと思います。今はちょっと昔を懐かしんで成長を喜ぶ時期ですが、きっとそれはつかの間のことで、また昔を懐かしむ暇もないくらいの展開になるのでしょう。
これまでもそうであったように、過程のひとつひとつが美しいものであることは間違いないですし、大人になっていく裕翔くんが激烈かっこいいことも間違いないです。すごく楽しみではありますが、全然知らない裕翔くんになっていくのじゃないかと、見るのが怖いという気も少しあります。