全国へJUMPツアーの感想

前のエントリで長々とファンサという光景の凄まじさとその意味について語りましたが、語っておいてなんですがDVDの感想としてはどうでもいいことです。肝心のなのはコンサートの内容です(ファンサも内容の大いなる要素ですが)。
しかしコンサート全体について語るのはなかなか難儀です。
このツアーの感想を行った後にちゃんと書いてなかったんですが、なぜ書いてないかという理由を、DVD見て思い出しました。書きたいことがあるけど書いてない、というわけではないんです。書きたいことが特になかったんです。
DVDを見てもやっぱり思いました。このコンサート、語りたいことが特にないなと。
このツアー、楽しかったか楽しくなかったかと聞かれれば楽しかったと答えられます。楽しかったです。それは本当に。とても楽しかったです。ですが、好きか嫌いか聞かれたら、「好き…ではないかな」という答えとなります。構成や演出において「ここが好き!!」というところが特にないんですよね。「ここにチケ代全部!!!」と思える見せ場がないんです。
本人たちいわく「大人っぽいコンサートを目指した」ということで、スパデリのがっつりとしたダンスから始まります。この始まり方はこだわりポイントだったようです。それはいいんです。そして9人でのダンスが多いんです。それもいいんです。素晴らしい志です。でも、その9人でのダンス(だいたいメインステ)と、花道や客席トロッコでのファンサタイム(これがダンス以外のメインイベントなのでしょう)が2、3曲おきに交互に現れます。この流れがあまりに単調です。全体を通しての盛り上がりがないのです。物語がないと言っていいでしょう。物語といってもいらん小芝居という意味ではなく、曲の連なりによって生み出されるコンサート自体の物語という意味です。そういうものがないです。そして、今までやってきたもののブラッシュアップ版ではあるけど、それ以上ではないかんじがします。挑戦的な曲のチョイスも、斬新な組み合わせでのパフォーマンスもないので新鮮味に欠けます。あと、映像についてもいろいろこだわったようでしたが、どうにもセンスがよろしくないです。妙に凝ってる分見づらくなっただけな気がします。
そんなわけでなんだかいまいちだなあと思うのですが、じゃあこのコンサートが嫌いかと聞かれたら、別に嫌いなわけではないです。特別悪いところがあるわけでもないんです。いらん小芝居も脱力するような装置(ex.風車)も罰ゲームのような衣装(ex.ロミジュリ)もないし、「ねえよ!!!」って思うところは特になかったんです。それはJUMPコンの歴史を思えば素晴らしいことです。
なによりJUMPはすごく一生懸命やってました。最初から最後までずっと踊ってました。それはきっととてもハードなことなのだと思います。それをこなし、なおかつファンサタイムでは一生懸命愛想をふりまいてました。それはすごいことです。そして、本人たちが本当に楽しそうでした。びっくりするくらいずっと楽しそうでした。楽しそうにふるまっているというより、心底楽しんでいるような感じでした。それはそれで胸を打つ光景です。あんなに一生懸命で、そして楽しそうだと、文句を言っちゃ悪いなあという気になってきます。
一生懸命やって、心底楽しそうで、本人たちが満足していて、それで来ている客の大半も満足しているのなら、それはそれでいいのでは?とも思います。そこで完結しているならいいコンサートなのではないでしょうか。なんで大人っぽいコンサート目指してるのにキャラ作りとか始めるんだよ、つーかそのコーナーまじ時間の無駄!と、わたしは思いましたが、あれが需要に対する供給であるのなら文句を言うのも筋違いというものです。だからそれはそれでいいのではないかと納得しそうになります。
でもやっぱり、物足りないなあと感じます。単調だなーとDVD見て改めて感じました。
そんなかんじで、コンサート自体にはあんまりピンとこなかったというのが正直なところです。
でも、DVD見ていてハッとしました。わたしがJUMPコンに行く理由はひとつであると気づくからです。
裕翔くんがかっこいい
裕翔くんの表情が映るその一瞬がすべてです。
あああああああああああああああああああかっこいいいいいいいいい
とその一瞬で思います。一瞬で感動します。裕翔くんの姿を見るだけで、興奮と歓喜と幸福感がいっぺんに訪れます。もうそれだけで「買って良かった!!!!」と思います。そう、コンサートでも同じことです。演目としては飽きていても、裕翔くんの姿を拝めたその瞬間わたしの体に幸福感が満ちてきます。「来て良かった!!!つーか、生きてて良かった!!!!!!」と思ってしまうのです。誇張ではなく本当にそう思います。
本当に裕翔くんの美しさは衝撃的です。何度見ても斬新に衝撃を受けます。静電気が起きるとわかっていて物に触っても、何回でも衝撃を受けるように、裕翔くんを見るたび衝撃を受けます。この世にこんな美しい男の子がいるとは!!!そして美しいものを見るというだけでこんなにも幸せな気分になれるとは!!!!そこは本当に毎回新鮮に感動します。
あのような美しい少年が、いるだけで素晴らしいというのに、歌って踊ってドラムまで叩いて堺雅人のモノマネまでやってくれて、こっち見て手振ってくれて、合間には喋ったり水飲んでくれて、しかもそれをずっと凝視していてもいいなんて、コンサートって素晴らしい催しですねそうですね!!!!!!そんな素晴らしい催しをしてるというのに流れがどうこうとかコンセプトがどうこうとかそんなことにこだわるなんてバカげていますね!!!!!うん、そうですね!!!!!!
真理に到達します。
そう思うのだからやっぱりいいコンサートなんでは?うん、そうかもしれません。
裕翔くんがいればそれだけで満たされてしまうから、わたしはきっとコンサートがあればまたどこへでも行ってしまいます。内容に文句をつけたとことで、わたしの行動は肯定的なのですから、内容を肯定してるのも同じです。だからある意味全力で肯定しているんです。
でもやっぱり「可もなく不可もない」んですよね。うん。そして裕翔くんは宇宙一かっこいい。それを確認できるという意味では素晴らしいです。