なぜ告解しようと思ったかというと

ひとつ前のエントリでいきなり告解的なことを書いてしまってすみません。なぜわたしは好きなものを見る時にこんなドロドロとしたどす黒い感情を抱えているのだろうかと自分でも呆れます。読み返しながらも「明後日な方向に思い詰めすぎだろう、おまえ大丈夫かよ」と思ったりします。読んだ方も「おまえ大丈夫か」とツッコミたくなったかと思いますが


全然大丈夫じゃないです


いや、ほんとに。
全然大丈夫じゃないです。JUMPの『New Hope〜こんなに僕らはひとつ』という歌の中では「そうさ大丈夫きっと大丈夫きみは大丈夫僕らは大丈夫」と「大丈夫」が連発されているのですが、連発されるほどに全然大丈夫じゃない感がありありと立ち上ってなかなか秀逸な歌詞だなと思いますけど、あの大丈夫じゃなさよりもっと大丈夫じゃないです。全然大丈夫じゃない部類のオタクなのだなわたしは、と改めて感じます。改めてしみじみと感じてる場合でもないんですけど、いやでもこの呪いの解き方が自分でも全然わからないんでどうしようもない。「好き」を維持したまま呪いだけ解くのはどうにも無理そうなのです。ああ、愛情とは厄介なものですね。


なんでいきなり告解しようかと思ったかというと、複合的な要因があります。DVDや新曲のパフォーマンスを見て考えさせられたこととか、現場がなくてヒマなこととか(現場ないと申し込みやらチケ業務やらの事務作業もなくなるので振り返る余裕ができるので)、いろいろあるんですけど、知念くんがハタチになったことも大きな要因なひとつです。
無事ハタチになって、それはおめでたいことです。おめでとうございます。しかしそれはJUMPというグループの現在のメンバーが全員ハタチになったということを意味します。全員成人のHey!Say!JUMP。わたしはその事実の重さに圧倒させられます。
最近『Ultra Music Power』のDVDを見返して衝撃を受けました。Hey!Say!JUMPものすごいかわいいんです。圧倒的にかわいい。世の中のかわいいものを集めた集団とはこれだ!!!!という圧倒的な輝きがあります。かわいいは正義!!!と叫びたくなります。もちろんJUMPという形のデビューに際し、メンバーそれぞれに思うところはあったのでしょうが、PVとメインキングを見る限りそれほどの鬱屈は感じません。ただひたすら圧倒的にかわいいです。努力で掴んだものとは別物の、生まれ持ったキラメキというものがあります。そうだ、アイドルとはこういうものだ、凡百な人間の努力とか根性とかどうだっていい、そんなものを一瞬で吹き飛ばしてしまう圧倒的な才能、それを見せつけるのがアイドルだ!!と強く思わされます。
そしてそのかわいさは「コドモゆえ」のものです。最年長の薮くんでさえ高三だった当時のHey!Say!JUMP。全員未成年でした。十代の輝きってやっぱりどうしようもなく魅力的です。大人と子供の間を揺れ動く不安定な期間。それゆえに繊細な魅力を放ちます。刹那的だからこそ輝きが増します。
わたしはJUMPがまだコドモなうちにやってほしいことがいろいろありました。歌ってほしい曲もたくさんあったし(ど直球なアイドルソングのシングルとかもっとほしかったし、カップリングには「恋はブレッキー」的な背伸びした失恋ソングとかほしかった)、やってほしいコンサートもたくさんあったし(綱渡りも空中ブランコも過剰なファンサも小芝居もないやつ)、アルバムツアーやってほしかったし、グループでのレギュラー番組ほしかったし、それができないなら手持ちのコマ(スク革とかラジオとか)でもうちょっと工夫してほしかったし、とにかく要求は数限りなくありました。でもそれらは達成されませんでした。もちろんこれから達成させられるかもしれません。でもこれからでは遅いのです。わたしはコドモのJUMPがそれをしてるのを見たかったのです。無垢なきらめきが見たかったし、コドモだからこその無敵感が見たかったし、失うものがないからこその向う見ずさが見たかったし、背伸びしてるがゆえの色気が見たかったのです。大人が同じことをしても全然意味が違うのです。もちろんそれはそれで魅力的なのでしょうが、わたしが求めていたものとは違います。新曲で「ぼくらの時代なんだ」と歌われても、今さら何言ってんだよそんなのコドモが言うからこそおもしろいやつじゃんと思ってしまいます。
メンバー全員が成人して大人になってしまった今、わたしがかつて思い描いていた夢が達成される可能性はなくなったのです。
そう思うと悲しいです。でも悲しいと同時にほっとした気分にもなります。達成されないとわかってしまえば望みも抱きません。可能性がないのならば「なんでわたしの願いは叶わないの!」と憤ることもなくなります。そういう恨みがましい気持ちを抱かなくて済むかと思うとどこか気が楽です。良くも悪くも諦めがついた、という境地です。だからわたしの中でも一区切りついたのです。
おめでたい日をきっかけにおめでたくない考えに至って申し訳ないんですが、そういうことでわたしも自分の本音を書いてみた次第です。


呪いの言葉を吐き続けるのも営業妨害過ぎるので、ネガティブなことを書くのはこれくらいにします。また次からは裕翔くんが宇宙一かっこいいという事実について語るダイアリに戻します。たぶん。